研究課題/領域番号 |
17330157
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
横尾 恒隆 岩手大学, 教育学部, 准教授 (30220544)
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研究分担者 |
夏目 達也 名古屋大学, 高等教育研究センター, 教授 (10281859)
佐々木 英一 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (30125471)
依田 有弘 千葉大学, 教育学部, 教授 (50114343)
長谷川 雅康 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (00253857)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 600千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | デュアルシステム / 職業教育 / 国際比較研究 / ドイツ、オーストリア / アメリカ / フランス / ロシア / イギリス / ドイツ / ドイツ・オーストリア / 日本 |
研究概要 |
従来世界各国の職業教育は、「学校教育中心型」と「徒弟制型」に分類されてきた。これらのうち「学校教育中心型」には、アメリカ(総合制ハイ・スクール)やフランス(単独制の職業・技術学校)が含まれている。また後者の典型的なものは、徒弟制と定時制学校教育を結合したドイルのデュアルシステムがだとされてきた。 しかし近年、ドイツではデュアルシステムを支える社会的基盤の脆弱化が指摘される一方で、従来「学校教育中心型」に分類されてきたアメリカやフランスでは、新たに現場実習を取り入れる動きが拡がってきた。また企業内教育中心型とされる日本でも、高校職業教育に「日本版デュアルシステム」導入の動きが拡がっている。 こうした状況に鑑み、本研究では、ドイツ、オーストリア、アメリカ、フランス、ロシアを中心に職業教育におけるデュアルシステムの受容と変容に関する国際比較研究に取り組んだ。以下のような知見を得ることができた。 1.従来デュアルシステム中心に職業教育・訓練を行っているとされてきた諸国で、その衰退の傾向が見られる。ドイツでは、高学歴化や製造業の衰退に伴いデュアルシステムを支える社会的・経済的基盤の脆弱化が進行している一方で、学校型職業教育も出現している。またオーストリアの場合には、学校型職業教育の比重が従来考えられていた以上に大きくなっている。 2.一方従来学校教育中心型に分類されてきた諸国では、デュアルシステムに類似した現場自習を導入する動きが拡がっている。アメリカでは、従来の連携制教育に加えてジョブ・シャドーイングやインターンシップなどのWork-based-learningが導入され、フランスでも学校職業教育において現場実習を導入する雨後誤記が拡がっている。これらの諸国の事例は、運営や生徒の指導体制の点で、「日本版デュアルシステム」にも参考になろう。
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