研究課題/領域番号 |
17330164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
辻本 雅史 京都大学, 教育学研究科, 教授 (70221413)
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研究分担者 |
佐藤 卓己 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (80211944)
小山 静子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (40225595)
谷川 穣 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (10362401)
八鍬 友広 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (80212273)
鈴木 理恵 長崎大学, 教育学部, 准教授 (80216465)
西山 伸 京都大学, 文書館, 准教授 (30252406)
駒込 武 京都大学, 教育学研究科, 助教授 (80221977)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,750千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 750千円)
2007年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | メディア / 教育史 / 思想史 / 知の伝達 / 書物 / 雑誌 / 出版 / 識字 / 教育学 / 往来物 / 声と文字 / 声と文学 |
研究概要 |
本研究は、現代の高度情報化社会における子どもの人間形成のあり方を考えるための、基礎研究である。 とりわけメディア史の視点から、既存の教育史像を再構成することを目指している。そのために、教育を「知の伝達」ととらえ、その伝達メディアのあり方に注目して研究を進めてきた。 近世日本に関する成果としては、辻本は、「文字社会」文字使用が前提にして構成された社会)の成立と商業出版の出現・普及を「メディア革命」と規定して、その意味を解明した。 八鍬は近世往来物をメディアの視点から分析した。梶井は近世の僧侶を「知の伝達者」とみて文化交流の実際を明らかにした。高野は談義本と心学本を分析して民衆の知のあり方に新知見を示した。 近代に関する成果としては、小山と今田は雑誌を知の伝達メディアととらえ、佐藤は教科書をメディアととらえ、梶山は地方教育会を教育情報のメディアととらえ、多様な成果を得た。 また佐藤は、テレビの出現と教養の関係を論じるとともに、通信教育の実態と意味をメディア論からとらえた成果を得た。 こうした成果は、随時開催の研究会で報告し合うと共に、毎年『教育史フォーラム』誌に成果論文として公表してきた。また辻本は、教育史学会において毎年「教育のメディア史」に関するコロキウムを連続主催し、さらに同学会のシンポジウム「教育史研究のメディア論的展開」を梶山が企画し、佐藤、辻本がパネラー発表機関誌に掲載された。これも本研究の成果である。
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