研究課題/領域番号 |
17330186
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
猪瀬 武則 弘前大学, 教育学部, 教授 (40271788)
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研究分担者 |
山根 栄次 三重大学, 教育学部, 教授 (50136701)
栗原 久 信州大学, 教育学部, 准教授 (00345729)
阿部 信太郎 城西国際大学, 経営情報学部, 助教 (40348438)
山岡 道男 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (90220235)
淺野 忠克 山村学園女子短期大学, コミュニケーション学科, 講師 (00310285)
山田 秀和 弘前大学, 教育学部, 講師 (50400122)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
9,810千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 多面的多角的見方 / 金融リテラシー / 行動経済学 / 問題基盤経済学 / バイアス / 合意 / 多面的・多角的 / 経済リテラシー / 政策評価学習 / マクロ経済学の不同意 |
研究概要 |
価値多元社会における多面的多角的見方を育成する経済教育カリキュラムの開発研究である。研究を進める上で、「カリキュラム班」と「金融リテラシー班」の二つに分けた。カリキュラム班では、「価値多元社会における多面的多角的見方」の原理研究と海外のカリキュラム調査を試みた。金融リテラシー班は、中学生の金融リテラシー調査結果をもとに、経済的見方の有無にかかわらず一定の経済知識はあることが明確となった。 カリキュラム班で明らかにした多面的多角的見方育成の原理と、リテラシー調査班で明らかにした中学生の現状の一端を説明する。前者に関しては、第一に、多面的多角的見方育成のための原理として、(1)一元的な経済学教授から多元的な経済学教授へ、(2)政策決定学習などでの経済論争を基礎とした既得観念との差異を対象化する学習、(3)経済学の合意・不合意を前提としたカリキュラム教材の構成を、(4)行動経済学などの成果を基にした感情などを踏まえた意思決定モデルの精緻化を提起した。また、カリキュラム教材としては、米国では、問題基盤経済学、経済学の倫理的基礎付け教授などのカリキュラム教材によって、英国からはビジネス教育のカリキュラム教材にそのモデルを見いだした。 後者のリテラシー班では、稀少性などの経済基本概念がきわめて弱く、福利などの知識が弱かった。財の種類、収益が高い貯蓄商品、複利計算、株と債券の違い、投資家の収益(配当)、分散投資などは、米国に比しても高く、半数以上は把握していた。日米の差異は、文化的背景も考えられるが、カリキュラムや教材を含め、多面的内容構成に課題を投げかけている。
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