研究課題/領域番号 |
17330195
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三村 真弓 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00372764)
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研究分担者 |
吉富 巧修 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20083389)
宇田 幸子 (北野 幸子) 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90309667)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,840千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 840千円)
2007年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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キーワード | 保幼小連携 / 音楽教育プログラム / ピッチマッチング能力 / 就学前の音楽活動 / ハンガリーの音楽教育 / 聴唱力・視唱力 / 保・幼・小連携 / 音楽教育カリキュラム / ピッチマッチング / 幼稚園・保育所での音楽活動 / ハンガリーのコダーイシステム / 幼児・児童の歌唱能力 / 幼児の歌唱能力 |
研究概要 |
本研究は、保育所・幼稚園・小学校連携音楽カリキュラムを開発するための基礎研究として、(1)就学前教育における音楽活動と小学校教育における音楽教育の現状を把握することによって、連携の課題を明らかにすること、(2)幼児・児童の歌唱能力を調査することによって、音楽カリキュラム作成のために必要とされる基礎的な要件を明らかにすること、(3)実際に聴唱力・視唱力育成のための音楽プログラムを試行し、その有効性を検証すること、(4)海外の音楽カリキュラムを分析・検討することによって、保幼小連携の音楽カリキュラム開発への示唆を得ることを目的とした結果、以下の成果を得た。 (1)保幼小連携を妨げている問題として、連携の必要性に対する関心の低さ、情報の少なさ、音楽的能力差を生む就学前教育の実態、などが明らかとなった。また、就学前教育における音楽活動の量が、国立、公立、私立の幼稚園や保育所間で大きく異なることがわかった。特に私立の幼稚園や保育所では、行事中心の音楽活動が行われているという実態が明らかとなった。(2)幼児の歌唱能力は、就学前教育における音楽活動の量や質と関連性があることがわかった。また、幼児・児童のピッチマッチング能力では、音源によって得点差が生じること、小学校1年生で能力が伸びること、取りやすい音高や音程があることなどが明らかとなった。(3)聴唱力・視唱力育成のための音楽プログラムを試行した結果、実験群は統制群よりもプリテスト・ポストテスト間で効果が現われ、プログラムの有効性が検証できた。(4)ハンガリーの音楽教育を研究した結果、就学前の音楽教育が非常に充実していること、就学前の音楽教育と小学校の音楽教育が密に連携していること、就学前の音楽教育が小学校の音楽教育の基礎を成していること、などが明らかとなった。
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