研究課題/領域番号 |
17340069
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
久世 正弘 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (00225153)
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研究分担者 |
住吉 孝行 首都大学東京, 大学院・理工学研究科, 教授 (30154628)
新田 和範 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 研究員 (80401545)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2006年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2005年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | ニュートリノ / ニュートリノ振動 / 原子炉 / KASKA / シンチレーター / 光電子増培管 / 波長変換ファイバー / 飛跡検出器 / 光電子増陪管 |
研究概要 |
(1)KASKA検出器の主な構成要素である液体シンチレータおよび宇宙線検出器に用いる固体シンチレータについて、代表的なサンプルの基礎特性を調べた。充分な発光量を持つことが確かめられた。 (2)光検出器の候補であるマルチアノード光電子増倍管(PMT)についてゲインの一様性、隣り合ったチャンネルへのクロストークなどの基礎特性を測定し、充分な性能を持つことを確認した。 (3)押し出し型シンチレータを購入し、波長変換ファイバーを通してプロトタイプ飛跡検出器を製作した。これを高エネルギー加速器研究機構12GeV陽子シンクロトロンのテストビームラインに設置し、2005年11月にビームテストを行った。波高および時間タイミングの場所依存性、両端読み出しによる位置決定精度の評価、効率の評価を行った。 (4)1.4GeV/cのパイ粒子が入射したときに検出される光量は、光電子増倍管との距離により4.2ないし7.2光電子相当であることがわかった。これはファイバー近傍にビームが当たった場合の値であり、ファイバーからビームが1cm離れると約10%の光量低下が見られた。 (5)検出効率については、-15mVしきい値で信号を定義した時、ストリップの両端で信号が検出される効率は約96%、どちらかの端で検出される効率は99%以上となった。 (6)両側読み出しを用いた位置測定の分解能については、時間差を用いた場合に36.9cm、光量を用いた場合は100cm以上となり、必要とされる数cmの分解能を得るには2次元方向にセグメントをする必要があることがわかった。 (7)光電子増倍管に代わる光検出器としてMPPCを入手し、ゲイン、ノイズ、温度依存性などの基礎特性を測定した。 (8)シンチレーターを用いた検出器に代わる案として、ガス封入型比例計数管を入手し、電圧特性、検出効率、位置依存性、安定性などの基本特性を測定した。
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