研究課題/領域番号 |
17340074
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
阿部 文雄 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 准教授 (80184224)
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研究分担者 |
伊藤 好孝 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (50272521)
増田 公明 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 准教授 (40173744)
松原 豊 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 准教授 (80202323)
さこ 隆志 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (90324368)
村木 綏 甲南大学, 理学部, 教授 (70013430)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,810千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 1,410千円)
2007年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2006年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 宇宙物理 / 天文 / 光学赤外線天文学 / 惑星起源進化 / Gravitational Lensing |
研究概要 |
重力マイクロレンズ法による太陽系外惑星の発見は、探索型広視野望遠鏡による事象探索以外に、発見された事象の追尾観測により、事象の詳細な光度曲線を求め、解析する必要がある。このためには、世界中の多くの研究機関と協力して追尾観測を実施する必要がある。 本研究は、MOAグループの行っているニュージーランド・マウントジョン天文台の1.8m望遠鏡による事象探索やOGLEグループと連携して、マウントジョン天文台の61cm望遠鏡、石垣島天文台の105cm望遠鏡を初め、世界各地の観測機関と協力してマイクロレンズ事象の追尾観測を行った。こうして得られたデータを互いに持ち寄り、光度曲線を求め詳細な解析を行った。この結果、OGLE2005-BLG-071事象に巨大惑星が発見された。これは、マイクロレンズ法による2番目の太陽系外惑星発見である。また、OGLE2005-BLG-390に地球質量の5.5倍の惑星が発見され、これは太陽系外では最初の氷惑星発見である。さらに、OGLE2006-BLG-109に太陽系の木星・土星に似た惑星系を発見した。その後も、MOA2007-BLG-192,197,308,379などの惑星候補が見つかっており、解析が進められている。 これらの成果は、従来の視線速度法では探りきれなかった太陽系外惑星の姿を明らかにしつつあり、太陽系外にも太陽系に似た惑星が多数存在しうることを示している。特に、OGLE2005-BLG-390で発見された低質量惑星は、マイクロレンズ法の威力を証明するものであり、地球質量の惑星発見に向けて大きく前進した。また、OGLE2006-BLG-109での惑星系発見は、マイクロレンズ法による惑星系発見の最初の例であり、惑星系発見でのこの方法の有効性を証明した。
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