研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、フェイズドアレイを用いた能動的地殻活動のモニタリングについて次の点を明らかにすることである。(1)能動震源をフェイズドアレイにした場合の効果の検証:実験結果を理論と比較することにより、能動震源のフェイズドアレイ効果を検証する。(2)ダブルアレイ効果の検証:震源だけでなく、信号を受信する地震計をアレイにする(ダブルアレイ)ことにより目的とする方向からくる波動に対する感度をあげることができる。実験結果と理論を比較することにより地震計アレイの効果を検証する。(3)地殻の不均質性の影響の評価:地盤構造を調査し、その構造を解析に組み込むことにより、浅部構造の情報がどの程度アレイ効率を向上させるかを調べる。(4)長期連続運転による時間変動検出:長期連続運転によりフェイズドアレイの安定性、および深部からの反射波の時間変化の解析を行い、時間変動検出分解能とフェイズドアレイの効果との関連、および有意な変動が検出された場合にはフィリピン海プレート沈み込みとの関連を明らかにする。そのために、フィリピン海プレートの沈み込みによる震源域の直上に位置する名古屋大学の三河観測所(愛知県豊橋市)に、現有の震源装置を移設し、フェイズドアレイとしての実験を行うことのできる配置とした。また2台の震源を同時・同周波数帯域で信号を発生させた場合においても信号が分離でき、かつ干渉が可能となるための制御システムを導入した。また震源設置の影響を評価するために震源周辺の地盤構造の調査を行った。さらに震源装置の周囲数km程度の範囲に実際に地震計を配置して、アレイ効果を検証するための観測を行った。実際の実験開始は平成20年2月からの開始となった。解析は今後すすめ、論文等で発表をしていく予定である。
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