研究課題/領域番号 |
17340135
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
深尾 良夫 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, センター長 (10022708)
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研究分担者 |
金沢 敏彦 東京大学, 地震研究所, 教授 (30114698)
小林 直樹 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (30272660)
綿田 辰吾 東京大学, 地震研究所, 助教 (30301112)
西田 究 東京大学, 地震研究所, 助教 (10345176)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,200千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 600千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
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キーワード | 地球自由振動 / 気圧観測 / 大気自由振動 / 大気音波 |
研究概要 |
観測網建設に関わる成果 (1)これまでに開発した微気圧計の10MHzクロックを50MHzクロックに置き換え短周期側の分解能が大幅に向上させ、ネットワーク伝送システムを製作しデータの遠隔回収を可能にした。 (2)上記システムを関東・東海地方の計14点に設置しネットワーク観測を開始し現在、順調に稼動中である。システムCPUの製造中止に伴う再設計、及び期待していたよりも短い相関距離が判明したことに伴う観測点間距離の縮小などのため完成が遅れ、常時大気自由振動を検出できるだけのデータは蓄積していない。 (3)各観測点の微気圧ノイズの特性を明らかにし、大気音響脈動の奇妙な振る舞いを明らかにした。2008年2月に1-5mHzの帯域で西から東に60m/sの速度で伝播する顕著な大気重力波を検出した。 (4)2007年初頭までの観測結果をまとめて、ギリシャで開かれた国際会議で発表した。 データ解析・理論解析に関わる成果 (1)共鳴現象を説明する大気擾乱励起源モデルを提案し大気自由振動の大きさを見積もり、大気自由振動の検出は可能であることを示した。 (2)IRISデータを解析し、常時自由振動を起こす励起源が太平洋にあること、場所的に季節変動すること、海陸境界付近だけに励起源を集中させると観測を説明できないことを示した。 (3)日本の傾斜計ネットワークデータから常時ラブ波を検出した。その運動エネルギーには常時レイリー波と同程度で、大陸からは弱く海陸境界からは強く深海方向からは中間的な強さを示す。 (4)常時ラブ波・レイリー波同時励起は、長周期海洋重力波と海底地形との線形カップリングによって生じる海底に平行な接線応力が源であるとするモデルを提案した。
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