研究課題
基盤研究(B)
本年度は本研究費による短期雇用者等により、過去5年間程度の各種学会誌等で発表されてきた新生代層序と年代に関する文献を系統的に整理し、その概要をまとめた。また、パソコンを購入しデジタル情報を加えながら、本研究に関するデータの蓄積と整理を行った。本年度の野外調査は、北海道奥尻島、山形県米沢市周辺、房総半島鋸山周辺、新潟県佐渡島、仙台市周辺および鹿児島県種子島の新第三系について実施し、それぞれで系統的な資料採集を行った。佐渡島と奥尻島の第三系は、古地磁気層序の検討も加えながら、その年代検討を行い、男鹿半島の第三系と対比することに成功した。またこの地域のArcif-Potamidid動物群の年代を検討し、16.4 Maのものである事を確認した。山形県米沢の新第三系調査では新庄盆地との年代対比を行い、これによって太平洋と日本海を断続する年代と塩原-耶麻動物群の年代的上限について成果を得た。また、仙台付近の新第三系では七北田層や綱木層の貝類化石の生存年代を微化石と既存の年代測定の資料を検討することで確定した。さらに逗子動物群の年代層序について、前年の伊豆半島調査に続いて、房総半島鋸山周辺の千畑層の上限年代を石灰質ナノ化石から検討し、これらが中新世最末期であることを確定した。鹿児島県種子島の茎永層群はVicaryaを産することが知られているが、この年代が本邦では特異的に13 Ma頃まで伸びる残存種群であるとの指摘を再検討するために、種子島の南部を中心に、これまで貝類産出の産出報告のあった20ヶ所以上の産地を訪れ、その近傍の地質調査と微化石資料の採集を行った。これらの資料は、目下検討中で、特に石灰質ナノ化石の検討を行っている。さらに本年度は、これまでの微化石生層序や年代学などの成果を総括し、九州から北海道にいたる本邦新生代の貝類化石生層序を年代層序的に再検討し、加えて個々の貝類化石群について、熱帯から亜寒帯までそれぞれの古環境的解釈を行った。
すべて 2008 2007 2006 2005
すべて 雑誌論文 (46件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (84件) 図書 (4件)
Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology (in printing)
Bulletin of the Osaka Microfossil Research no.14(in printing)
Bulletin of the Osaka Microfossil Researc no.14(in printing)
Journal of the Japanese Association for Petroleum Technolog vol.73
ページ: 88-96
Paleogeography, Paleoclimatology, Paleoecology (印刷中)
石油技術協会誌 73
10020077527
Journal of the Japanese Association for Petroleum Technology vol.72
ページ: 608-616
Journal ofAsian Earth Sciences vol.30
ページ: 20-32
Bulletin of Volcanology vol.69
ページ: 563-575
Palaeogeography, Palaeoclimatology, Paleoeco-logy vol.249, issues 3-4
ページ: 370-392
Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoeco-logy vol.247, issues 1-2
ページ: 115-130
Fossils, Paleontological Society of Japan no.82
ページ: 35-42
In Katayama, H. ed., Marine Geological and Geophysical studies on the collision zone of Kuril and North East Japan Arcs-off Hidaka area no.39
ページ: 119-121
Kokin Shoin, Tokyo
ページ: 36-45
Paleogeography, Paleoclimatology, Paleoecology 248
Paleogeography, Paleoclimatology, Paleoecology 247
石油技術協会誌 72
Bulletin of Volvanology 69
Volcanology vol.51
ページ: 211-219
Journal of the Geological Society of Japan vol.112, no.9
ページ: 541-548
Marine Micropaleontology vol.61, no.4
ページ: 196-208
Journal of Asian Earth Sciences Doi:10.1016
ページ: 1-13
火山 51巻・4号
ページ: 211-229
地質調査研究報告 57巻
ページ: 127-133
地質学雑誌 112巻9号
110004811344
Sci.Rep., Inst.Geoscience, Univ.Tsukuba Vol.27
ページ: 1-12
Journal of Volcanology and Geothermal Research vol.147
ページ: 309-328
Volocanology vol.50
Journal of the Japanese Association for Petroleum Technology vol.70
ページ: 207-215
In, Wilson, P. A., Lyle, M. and Firth, J. V., eds., Proceedings of the Ocean Drilling Program, Scientific Results vol.199
Bulletin of the Geological Survey of Japan vol.56, no.5/6,2005
ページ: 225-236
Paleontological Research vol.9, no.2
ページ: 95-117
Marine Micropaleontolog vol.57,no.3-4
ページ: 74-96
Journal of the Geological Society of Japan vol.111,no.7
ページ: 404-416
地質調査研究報告 56巻11/12号
ページ: 375-409
地質学雑誌 111巻7号
10016622618
The Island Arc 14巻
ページ: 91-101
Journal of Volcanology and Geothermal Research 147巻
地質学雑誌 111巻8号
ページ: 498-507
地質学雑誌 111巻6号
ページ: 350-360
10016457522
地質調査所研究報告 56巻11/12号
ページ: 411-424
地質調査所研究報告 56巻5/6号
Paleontological Research Vol.9, no.2
Marine Micropaleontology Vol.57
地質学雑誌 111巻
ページ: 434-437
火山 50巻特別号