配分額 *注記 |
15,740千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
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研究概要 |
波形整形レーザーパルスにより,分子波動関数の時間発展および光化学反応の制御をおこなうとともに,光学位相制御した参照パルスとの量子干渉(量子ホログラフィ)により,波動関数の時間発展の可視化をすることが本研究の目的である. 超短パルスレーザー光と分子の相互作用により生成される電子励起波束の時間発展は,用いるレーザー波形に依存して変化する.その主たる理由は,励起波束を構成する波動関数の重ねあわせの重み係数の振幅と位相が変化するためである.しかし,通常の分光法では重み係数の振幅は決定できても,位相まで決定することは出来ない.量子ホログラフィでは,参照パルスにより励起された波束との干渉により,位相まで決定することが可能である. 研究の途上で、位相の乱れる速度(デコヒーレンス速度)と環境との関係に興味が移り、シクロデキストリンナノキャビティ中での波動関数の位相保護の研究を主としておこなった。また、振動波動関数の位相情報取得のためにラマン誘起カー効果分光(RIKES)装置の開発をおこなった。
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