研究課題/領域番号 |
17350044
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
相田 卓三 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (00167769)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2006年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2005年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | キラリティー / 絶対不斉合成 / ポルフィリン / デンドリマー / スピンコート / 光学活性 / 超分子 |
研究概要 |
化学的な不斉源を用いずに光学活性化合物を合成する「絶対不斉合成」は、光学活性化合物の超効率的な合成法となり得るだけなく、地球上の生命におけるホモキラリティーの起源とも関係づけられるため、様々な分野で強い関心を惹きつけている。これまで行われてきた絶対不斉合成の代表的な成功例は、ある基質が結品化する際、らせんのような不斉な分子配列を形成することを利用しており、結晶場という現在の科学ではほとんどコントロールできない偶然の環境により達成されてきた。このため、絶対不斉合成が適用できる基質は特殊な化合物に限定されている。一方、円偏光を用いた絶対不斉合成の例も報告されているが、この場合、特殊な装置が必要な上、不斉収率が極めて低く、いまだに概念的な手法というレベルを脱していない。本研究では、スピンコートや撹絆などマクロな不斉によって生じると予想される分子集合体のキラリティーを利用して、絶対不斉合成を行なうことを目的としてきた。これが成功すれば、得られる生成物の光学活性(絶対立体配置)を回転の方向を左回転、右回転と変えることで自由自在に得られるようになる。このような、誰にでも行える単純な操作により、望みの絶対立体配置を有する光学活性体を作り分けることができる絶対不斉合成は前例がなく、光学活性体が関係する幅広い分野において、極めて大きな波及効果が期待できる。本研究期間において、我々はその基礎となるIIいくつかの非常に興味深い現象を見いだした。
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