研究課題/領域番号 |
17350063
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物質化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小林 長夫 東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (60124575)
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研究分担者 |
村中 厚哉 東北大学, 大学院理学研究科, 助手 (20374902)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2006年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2005年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | フタロシアニン / ボルフィリン / 円二色性スペクトル / キラリティー / ポルフィリン |
研究概要 |
本研究ではフタロシアニン系色素のキラルな集合体の構築とその解析に関する研究を行うと共に集積体の原料となる種々の新規錯体の合成を行いその性質を調べた。 天然由来キラル分子プロシアニジンとフタロシアニン錯体との複合体に関する研究を行った。これまで研究した全てのプロシアニジンはフタロシアニン錯体とキラルな複合体を形成することが明らかとなった。これら複合体はフタロシアニンの吸収の領域に強い円二色性(CD)シグナルを示した。CDシグナルの強度や符号はプロシアニジンのカテキン・エピカテキンの数やその立体構造を反映することが見出された。 縮合型ニッケルポルフィリン2量体のキラル構造を時間依存密度汎関数(TDDFT)法を用いて決定した。 側鎖に光学活性炭素を有するアルコキシ基を導入したケイ素フタロシアニンμ-oxo体オリゴマーについて、三量体まで調整した。CDスペクトル測定の結果、R体とS体は鏡像関係にある正負反対符号のCDシグナルを生じ、らせんの向きが逆であることが判明した。らせん方向についてはTDDFT法を用いて計算を行った。 フタロシアニン、ナフタロシアニン色素を用いた光学活性な2層及び3層の希土類錯体の構築を試み、右巻きらせん、左巻きらせんの化合物を得ることに成功したが、その光学分割までには到らなかった。 スクリュー型テトラアザポルフィリン3量体の構築を試み、目的物の構成ユニットとなるキラルなトリス(フェナントロリン)ルテニウム錯体とアミノ基を持つ低対称性テトラアザボルフィリンを合成することができた。
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