研究課題/領域番号 |
17350071
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物質化学
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研究機関 | 独立行政法人物質・材料研究機構 (2007) 九州大学 (2005-2006) |
研究代表者 |
竹内 正之 独立行政法人物質・材料研究機構, ナノ有機センター, グループリーダー (70264083)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,710千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 810千円)
2007年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2006年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2005年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 高感度 / 分子認識 / 超分子化学 / アロステリック効果 / 化学センサ / 共役ポリマー / 超分子 / アロステリズム / 構造変化 / 非線形応答 / ポルフィリン / 高選択的 |
研究概要 |
化学センサにおいて、対象となる分子種・イオンを選択的に結合し、色調変化、蛍光強度変化あるいは電気化学的変化等の読み出し可能な物理シグナルへと変換するように設計することが重要である。化学センサで求められているのは対象分子種に対する高選択的・高感度での読み出しである。しかしながら、高選択制、高感度、親和性の向上はそれぞれ相反する考え方であり、従来の化学センサはいずれかを犠牲にしており、全てを兼ね備えた化学センサの設計は困難であると長い間考えられてきた。 本基盤研究においては、高感度化を目指し、1次元性の化学センサの構築とさらなる高次元配列を可能とする方法論を模索した。また、類似化合物の中から高選択的に目的化合物を識別できる新規なコンセプトを探索した。結果として、1次元、2次元、3次元と配列制御するための機能性分子を新たに開発し、2次元高分子というあらたな概念を提案した。これらはAlignerと名付けられた。さらには、配列させるための新たな手段として、1次元高分子に巻き付くことの出来るオリゴマーを開発し、混ぜるだけで1次元性の化学センサが2次元に配列することを見いだした。これらの結果を今後利用することにより、これまで以上の高感度読み出しが可能となると思われる。この考え方とは別に、高選択的な化学センサの設計・開発も行った。アロステリズムを示すホスト分子に不斉部位を導入することにより、多段階平衡を利用した「完全不斉認識」に成功した。今後高分子化することにより、選択的分離剤への展開が見込まれる。
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