研究課題/領域番号 |
17350112
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
大崎 茂芳 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90273911)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | クモ / 糸 / 紫外線 / 新素材 / 防御システム / 力学測定 / 測定器 / 進化 / 蜘蛛 |
研究概要 |
クモの糸は柔軟性があり力学的に強いということで、防弾チョッキ、縫合糸、ストッキングなどの新素材として注目されている。力学的に本当に強いのかどうかを確証するとともに、新素材としてのクモの糸の紫外線照射に対する影響を調べることは非常に重要である。 1.屋外で紫外線の影響による蜘蛛糸の力学強度を計測するために、屋外に張っている蜘蛛の巣の力学強度を計測する装置を開発した。まずは、クモの巣の糸を手動で1g程度の力学強度を測定できる強度メーターを作った。次に、フィールドワークが多いので研究者の意図どおりに巣を張ってくれない。そのため、周辺の障害物との関係で何度も測定器を改良しつつ、悪戦苦闘の末、巣の糸の張力-伸びを計測できるまでにこぎつけた。 2.季節ごとに採取したジョロウグモおよびズグロオニグモの牽引糸に紫外線を照射して、その糸の学強度および表面状態に関して紫外線照射時間依存性、照射位置、照射環境等の実験を行った。その結果、ジョロウグモの糸は力学強度が増加するが、ズグロオニグモは低下することを見出した。この結果はクモの夜行性から昼光性への進化の産物と考えられる。また、糸の表面に置いては時間と共に変化することがわかった。このことについては、化学的な側面からもアプローチしている。 3.クモの糸が強いということを、大量に集めたクモの糸を紐にして、65kgの人間がぶらさがることによってクモの糸の強さを実証した。
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