配分額 *注記 |
16,320千円 (直接経費: 15,300千円、間接経費: 1,020千円)
2007年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2006年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2005年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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研究概要 |
歩行リハビリテーションの研究においては,運動中の患者の関節に働く力などを定量的に把握することは非常に有用な情報となっている.しかし,現在,広く用いられている設置式の計測法では,場所や歩数に大きい制限があることや高価であることから,限られた条件での研究には使用されているものの,幅広い条件での測定や日常のリハビリテーションに使用するには至っていない.本研究では,場所および歩数の制限がなくコンパクトな計測方法として,被験者が着用可能なセンサと信号処理を用いて関節モーメントなどを推定するシステムを開発することを目的として.そのためのキー技術であるウエアラブルな6軸の床反力センサおよびウエアラブルなモーションセンサの開発を行った.6軸の床反力センサとしては,パラレル型6軸のロードセルを開発し,それと3軸のロードセルおよびジャイロセンサを履物に内蔵したシステムを開発した.ジャイロセシサにより運動座標系と静止座標系の間の角度を計測し,運動座標系での床反力を静止座標系に変換した.運動センサとしては,加速度計とジャイロセンサを組み合わせたウエアラブルな運動センサシステムを開発し,床反力センサ,運動センサを用いて歩行実験を行い,カメラを用いた3次元動作解析装置と据え置き型の床反力計を用いる従来法による計測結果との比較検討を行った.床反力,運動ともに提案する手法と従来法の結果とはよく一致した.さらに,その結果を用いて下肢の関節モーメントを推定する方法を開発し,従来法と比較のための実験を行った結果,提案する方法の結果は,従来法とよく一致した.したがって,提案する方法を使用することにより,従来法の欠点であった計測場所や歩数の制限のない状態で,関節モーメントを推定することが可能となった.
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