配分額 *注記 |
15,960千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 960千円)
2007年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2006年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2005年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
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研究概要 |
本研究は,音声・ビデオIP伝送のユーザレベルQoSを対象とし,その研究成果は5種類に大別できる. まず第1は,ユーザレベルQoS評価法の研究である.端末モニタサイズの影響,時間的連続評価,及び多次元評価の研究を行った.続いて,音声・ビデオの時間品質とビデオの空間品質とを考慮したリアルタイム推定法を提案し,その有効性を実験により示した. 第2に,IEEE802.11無線LANのMACプロトコルと,アプリケーションレベルQoSやユーザレベルQoSとの関係を詳細に検討した.DCFとEDCAにおいて,メディア同期制御を用いた場合のアプリケーションレベルとユーザレベルのQoSを評価して,達成可能なユーザレベルQoSの範囲を明らかにした.また,伝送誤りがある環境で,TXOP-Burstingを用いたEDCAの評価も行った.HCCAによるユーザレベルQoS保証可能なパケットスケジューリング方式を提案した.同様の検討を,DCFやEDCAを用いたアドホックネットワークについても行った.特に,メディアの相互補完性を利用するQoS制御方式として,マルチパス伝送メディア同期制御併用方式(MPMS)を提案し,その有効性を示した. 第3は,多対多IPテレビ会議システムにおけるユーザレベルQoSの1次元と多次元の評価である. 第4は,メディアの相互補完性を利用して,ユーザレベルQoSを最大とする音声とビデオへの帯域配分法の研究である.CBRの音声とビデオを対象として,これら2メディアへの合計割当帯域を一定としたときに,2メディア間でどのように帯域を配分すべきかを,実験により明らかにした 第5は,ユーザレベルQoS保証方式GPSQの提案である.SIPによるセッション制御方式を採用したアーキテクチャを考案し,簡単な構成の実験システムによって,その実現可能性を立証した.
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