研究課題/領域番号 |
17360192
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
才脇 直樹 奈良女子大学, 生活環境学部, 准教授 (20252637)
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研究分担者 |
田所 諭 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (40171730)
池上 高志 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (10211715)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,930千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 仮想触感 / 脳機能計測 / 触感認知 / 仮想触感呈示装置 / バーチャルリアリティ / 布地の触感 / GA / 進化学習 / 触感 / 触感ディスプレイ / 触感のモデル化 |
研究概要 |
我々はデニムやタオルなどの布地を撫でたときのような触感に注目し、仮想呈示を実現するための基礎研究としての感覚計測と仮想触感呈示装置の開発に取り組んできた。現在、形状や力のフィードバックについては盛んに研究されているが、布のような非剛体における繊細な材質感や触り心地といった「質的情報」を含んだ触感に関しては、質の違いを表現するために制御されるべきパラメータやそれらの相互関係について、まだ十分明らかにされているとはいいがたい。最近では、視覚や聴覚に対しては非常にリアルな仮想現実を呈示できるようになったが、人間は五感を統合的に活用しており、よりリアリティを増すためには触感の表現が必要不可欠である。例えば、触感を呈示できるようになる事でインターネットや仮想空間に触感を加えたよりリアルなバーチャルリアリティシステムの構築や、視覚障害者の利用を考慮したユニバーサルなコミュニケーションツールの提案なども可能になる。 以上のような研究背景にもとづき、仮想触感呈示装置を用いて触感に関する感じ方と脳機能の計測に取り組んだ。これまでは,脳における触感認知に関する研究例は視覚などの他感覚と比べて少なく,特に制御可能な人工触感呈示装置を使用したさわり心地の分析に関する報告例はほとんどない。平成17年度には、恐らく世界で初めての取り組みとして、人工触感呈示装置をMRI内に持ち込み、刺激時の脳活動の様子を計測できる可能性を示すことができた。 また、平成18年度、19年度で脳における触感認知モデルを複雑系に基づいて構築し、我々が開発した人工触感呈示アクチュエータから被験者が受ける触感をリアルタイムにGAを用いて進化学習させることで、アクチュエータから発生させる人工触感のパラメータチューニングを行い、また仮想触感呈示装置の改良をすすめた。 最終的に、以上の成果を報告書としてまとめ、研究活動の総括を行った。
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