配分額 *注記 |
10,340千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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研究概要 |
アルカリ骨材反応に対する実験および解析により,得られた知見を以下に示す.(1)ASR構造物より採取したコアの膨張特性に関する研究外観の劣化の著しいASR橋脚21基に対する分析を実施した.コア膨張量が1000×l0^<-6>を上回る橋脚は21基中6基存在し,その全てが累積ひび割れ密度1m/m^2以上の大きな損傷が発生していた.よって,ASRの劣化度進展評価としては,全膨張量1000×l0^<-6>が管理上の目安値となる.(2)実構造物におけるASR損傷度の定量的評価ASRにより劣化した実構造物を対象とし,ひび割れ性状とコア圧縮強度の関係を求めた.その結果,ひび割れ密度は最大8.0m/m^2まで増加するものの,圧縮強度は設計値の80%程度は有していることが明らかとなった.(3)アルカリ骨材反応による鉄筋破断を模擬した供試体実験実構造物を模擬した1/8スケールで,供試体内部に膨張コンクリートを用いることでASR膨張を模擬した実験を実施した。その結果,鉄筋の破断が再現されるとともに,実験での破断面も,実構造物で発生していた鉄筋破断面と同様の脆性的な破断性状を有していた.また,鉄筋亀裂の進展には鉄筋節形状の影響が大きく,現行節形状鉄筋(8φ)と旧節形状鉄筋(2φ)の進展後亀裂深さを比較した結果,現行鉄筋では,膨張圧を受けた進展後亀裂が全て鉄筋径に対して5.0%未満であったのに対して,旧節形状鉄筋においては80%もの進展を示した.
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