研究課題/領域番号 |
17360222
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
本城 勇介 岐阜大学, 工学部, 教授 (10251852)
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研究分担者 |
飯塚 敦 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (40184361)
村上 章 岡山大学, 大学院環境学研究科, 教授 (80157742)
建山 和由 立命館大学, 理工学部, 教授 (10179731)
小林 俊一 京都大学, 工学研究科, 助手 (10243065)
堀越 研二 (堀越 研一) 大成建設, 技術センター, グループ長 (30374052)
長尾 毅 国土技術政策総合研究所, 港湾施設研究室, 室長 (30356042)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2006年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2005年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 性能設計 / 土構造物 / 信頼性設計 / 発注形態 / 設計コード / PFI / リスク管理 / リスク評価 / 社会制度 |
研究概要 |
現在我が国の建築、道路橋、港湾施設等多くの分野で、設計基準の性能規定化が進んでいる。さらに、我が国の多くの設計コードは,ISO2394などに準拠した信頼性設計法に移行している。今後の我国の設計コードは、要求性能を性能により規定し、性能照査を信頼性設計法によるものとなって行くと考えられる。性能設計は本質的に多様であり、現在いろいろなグループや、種々の構造物の主管機関で出されている提案には、多くのバリエーションがある。いまだに明確な全体像は明らかでない。しかし性能型設計が、構造物のより正確な挙動の予測とその予測精度の定量的把握(不確実性の定量化)を技術者に対して要求するとともに、従来からの設計・施工・維持管理に関する社会的な制度の変更をも迫っていることは間違いない。これはリスク評価と分担、発注形態、設計審査機関、設計者へのインセンティブの付与、地盤調査・設計・施工・維持管理の情報連携などの問題である。これらを、土構造物を対象として考える必要がある。以上のような成果を踏まえた、土構造物に適したモデル設計コードの提案も、必要な課題である。 以上のような背景を踏まえて,本研究では,次のような成果を挙げた。 1.土構造物の性能設計のための既存の設計法、FEMなどより進んだ設計法の、予測精度を定量的に評価し、土構造物の性能設計の可能性と限界を明確にする。この結果は,3の設計コードの開発にも反映された. 2.性能設計を可能にする設計・施工の社会的制度とリスク評価・管理手法の提案性能設計を導入するに当たり、リスクの評価、リスクの分担やこれに応じた発注形態、設計技術の審査機関、いろいろな認証制度、設計者へのインセンティブの与え方、地盤調査-設計-施工-維持管理における情報連携などに関し、文献調査を行うとともに,欧州の動向を現地調査した.この結果は,報告書に特に詳細にまとめられたおり,今後のこの種の研究に貴重な情報を与えている. 3.土構造物モデル設計コードの提案を行った.これは,地盤工学会の「性能設計概念に基いた基礎構造物等の設計原則」(JGS4001-2004)を土構造物に拡張したものであり,今後開始される設計コードの拡張に寄与するものである.
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