配分額 *注記 |
10,010千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 810千円)
2007年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2006年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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研究概要 |
1. 多車線道路のサービズ水準とその影響要因に関する分析 各種道路条件・交通条件の下での交通容量や走行速度の実現値について実証するとともに,これらに影響を与える幾何構造要因の影響の程度について分析を行った.都市内および都市間高速道路,一般道路の車両感知器データ数か月分を用いて,側方余裕や車線幅員,勾配,平面線形などによる交通量〜地点速度関係の比較を行うことで,交通容量,速度とそれらの影響要因について精査した.そして,各種条件に応じた交通量〜地点速度(q-v)関係の定式化を行った. 2. 往復2車線道路のサービス水準指標に関する分析 追越の困難な往復2車線道路単路部のサービス水準指標として,追従車密度が最も適当であることを明らかにした.追従車密度を的確に推定するために,車両感知器生パルスデータによる追従の判定方法について検討を行った.そして,個々の車両の車頭時間と速度の双方を考慮し,追従状態を確率的に判定する方法を提案した.この方法を用いると,従来のように追従状態の閾値として一定値を用いるよりも的確に追従状態を判定することができることが示され,追従車密度をより現実的に推定することが可能となった. 3. 街路におけるサービス水準に関する分析 道路の計画設計段階において,信号交差点を含む街路区間の旅行速度の推定を行うことを目的として,信号制御,交通量レベルに応じた信号交差点における平均遅れの推定モデルの検討を行った.サイクル長や交差点への到着パターンの異なる信号交差点数箇所にて複数のビデオカメラによる交通流観測を行ってデータを収集し,流入部需要率,信号系統効果の良否,サイクル長などの,計画段階である程度想定可能な基本的情報に基づき推定可能なものとすることに留意してモデル化を行った.信号交差点の連続する3つの区間において本手法の検証を行ったところ,旅行速度を良好に推計可能であることが確認された.
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