研究課題/領域番号 |
17360251
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
太田 幸雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00100058)
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研究分担者 |
村尾 直人 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00190869)
山形 定 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80220242)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,910千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2005年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | 大気エアロゾル / 衛星観測 / 散乱係数 / 吸収係数 / 積分球法 / エアロゾルモデル / 化学組成 / 粒径分布 / 衛星リモートセンシング / 化学組成分析 / 人工衛星リモートセンシング / 陸域のエアロゾル分布 / 紫外領域 / ミー散乱理論計算 |
研究概要 |
大気エアロゾルは、太陽放射を散乱吸収することにより気候に影響を与えることから、特に工業化の著しい東アジア域における気候影響の評価が課題となっている。そのためにはエアロゾルの光学的厚さと光学特性(散乱係数と吸収係数)の季節別の広域分布が把握されねばならない。この光学的厚さの広域分布を求めるには人工衛星によるリモートセンシングが効果的であるが、その際にやはりエアロゾルの光学特性があらかじめ与えられねばならない。そこで本研究では、長崎県五島列島福江島において春季および夏季のエアロゾルの光学特性を実測し、微小粒子の単一散乱アルベド(散乱係数/(散乱係数+吸収係数))が、春季には0.8〜0.9、夏季には0.9〜0.98の値をとることを見いだした。またフィルターに捕集されたエアロゾルについて積分球による吸収係数の測定を行い、これまで使用されてきたPSAPによる測定値との相関が非常に高いことから、積分球法による吸収係数の日平均値の測定が可能であることを明らかにした。一方、現在多くの地域でエアロゾルの化学成分測定が行われているが、その結果を用いて光学特性が算出できれば、衛星リモートセンシングによるエアロゾルの光学的厚さの広域分布算出が可能となる。そこでエアロゾルの化学組成分析を基に、エアロゾルが黒色炭素、有機物、硫酸アンモニウムなどの6成分から成るものとして、光学特性を算出するためのモデルを作成した。その結果、エアロゾル成分粒子が内部混合状態で、対数正規型の粒径分布の幾何平均半径が0.05〜0.07μmのものが、最も実測値との適合性が良いことがわかった。
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