研究課題/領域番号 |
17360337
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村田 純教 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10144213)
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研究分担者 |
小山 敏幸 (独)物質・材料研究機構, 計算材料研究センター, 主幹研究員 (80225599)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,660千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 660千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2006年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
2005年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 組織自由エネルギー / 耐熱合金 / 耐熱鋼 / 階層組織 / ラフト構造 / フェライト鋼 / マルテンサイト / 転位密度 |
研究概要 |
材料の微細組織の変化は、複数の相がお互いに影響しあった総合的な結果として現れる。一方、金属材料学では、材料の不均質性を積極的に利用しその特性向上が図られてきた。本研究では、不均質材の組織の時間発展過程とその特性変化を求めることを目的として、複雑な階層組織を示す耐熱材料を対象として、そのミクロ組織の変化量を組織自由エネルギーで定量化し、それに基づき組織の時間発展を明らかにし、組織と強度の定量的関係を求めた。具体的には、階層構造組織の対象として主にニッケル基合金におけるガンマープライム相のラフト構造の形成とその崩壊の一連の組織変化過程をPhase-field法を用いてシミュレートし、クリープ強度との対応関係を調べた。その結果、クリープ初期に[001]方向に垂直に平板状に形成されたラフト構造は、時間とともにクリープひずみが増加するにともない、波状に変化し崩壊してゆくことが明らかとなった。これはひずみの蓄積にともなってeigenひずみの値が立方対称から正方対称に変化することによって、ラフトの安定面が(001)面から傾いた面で安定となるためである。一方、これら(001)面ラフト構造の安定性は合金のクリープ強度(寿命)特性と直接対応していることがわかった。さらに、ラフトの(001)面からの傾斜角により、クリープ中に蓄積されたひずみ量を逆算できる可能性も示唆された。クリープこのような階層組織の安定性と強度の関係はフェライト系耐熱鋼でも認められ、その安定性に対する合金元素の効果は一連の三成分系相互拡散係数から求めた交差相互拡散係数により明らかとなった。
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