研究課題/領域番号 |
17360377
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化工物性・移動操作・単位操作
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
幡手 泰雄 鹿児島大学, 工学部, 教授 (00038051)
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研究分担者 |
吉田 昌弘 鹿児島大学, 工学部, 准教授 (50315397)
愛甲 涼子 鹿児島大学, 工学部, 教務職員 (50244265)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 15,700千円、間接経費: 810千円)
2007年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | 液晶 / 強誘電特性 / マイクロカプセル / 電場応答 / In situ重合 / 刺激応答 / 強誘電性 |
研究概要 |
強誘電性液晶素子を外殻に導入した電場応答機能を有する超緩慢徐放性マイクロカプセルを開発し、その物性を様々な角度から定性的、定量的に評価した。本研究の場合、カプセル外殻を多重構造化し、カプセル外殻の多孔質部を塞ぐことがマイクロカプセルの特徴の一つといえる。つまり、有機溶媒中にセバコイルクロライドとトリメソイルクロリドを他の重合性のモノマー群と共に予め溶解させておき、次に、エチレンジァミン水溶液を連続相(水相)に滴下することで、O/W分散系(あるいはO/Wエマルション)を作成後、界面重合を行い、ナイロン膜を形成させた。引き続きその界面重合による膜の内側に強誘電性液晶モノマーとスチレン等のモノマーを用いて共重合させ、液晶性素子をカプセル外殻骨格に導入した(すなわち、カプセル外殻に液晶組織を自己組織化させたマイクロカプセルを調製)。本一連のプロセスにより二重構造(多重構造)外殻を有するマイクロカプセルの調製が可能となった。電場による徐放コントロールを評価するために徐放対象物質として電荷を有しない水溶性のゲスト(例えば、オクスプレノロール等の薬物)を利用し、マイクロカプセル中の芯物質交換には液中乾燥法を利用することで徐放物質を内包する電場応答性完全隔離型マイクロカプセルが調製可能であった。電場環境下における芯物質の徐放挙動を検討した結果、電場印可「あり」および「なし」で芯物質の徐放コントロールが可能であることを実証した。
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