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タンデム型POD推進器を有した新しい電気推進内航船の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 17360419
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 船舶海洋工学
研究機関広島大学

研究代表者

小瀬 邦治  広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (40034409)

研究分担者 安川 宏紀  広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (40363022)
新宅 英司  広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (50263728)
平田 法隆  広島大学, 大学院工学研究科, 助手 (80181163)
CASTRO JUN TABERN  広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60363024)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
15,600千円 (直接経費: 15,600千円)
2006年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2005年度: 10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
キーワード電気推進船 / 内航船 / POD推進器 / タンデム型 / 推進性能 / 操縦性能 / 水槽試験 / 千祥
研究概要

本研究では,電気推進内航船でPOD推進器を活用した推進効率の改善を検討する。特に,2つのPOD推進器を前後にかつ2重反転となるように配置させる方式(タンダム型と呼ぶ)に着目し,このタンデム型POD推進器を有する船舶(タンデム型POD船と呼ぶ)の推進性能と航行安全性(操縦性能)について検討を加えた。国内初の電気推進船「千祥」をベースにタンデム型を図った「タンデム千祥」の船型計画を行い,模型船を作成して,広島大学船型試験水槽で抵抗・自航試験を行った。その結果をもとにプロペラ設計を行った。その結果,タンデム化により,推進性能が2〜3%向上することが分かった。
次に,操縦性能に関する基礎となるデータを取得するため,「千祥」模型船を用いて,広島大学船型試験水槽で拘束模型試験を実施した。試験は,オリジナル「千祥」と「タンデム千祥」について実施した。操縦流体力の拘束模型試験結果をもとに,操縦運動シミュレーション計算を実施し,操縦運動特性の把握を行った結果,「タンデム千祥」はPOD推進器の配置の関係上,センタースケグを小さくせざるを得ず,その結果,オリジナル「千祥」と比較して,針路安定性が大きく損なわれることが分かった。これを解決すべく,舵を40%程大型化すること,さらにセンタースケグをやめて,サイドにスケグを2枚配置する「タンデム千祥」の改良案を提示した。改良案により,針路安定性を解決する見通しを得た。
タンデム型POD船は,従来船と比較して,省エネの面で優れ,かつ従来船と同等以上の操縦性能を有することが,具体的なデータとともに初めて明らかになった。今後のタンデム型POD船の実用化により,性能の良い優れた船が内航船主に提供されることは,我が国の物流効率の向上,ひいては省エネによるCO2削減にもつながるであろう。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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