研究課題/領域番号 |
17370026
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
道端 斉 (道端 齊) 広島大学, 大学院理学研究科, 教授 (00111740)
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研究分担者 |
植木 龍也 広島大学, 大学院理学研究科, 助教授 (10274705)
廣田 洋 理化学研究所, 蛋白質構造・機能研究グループ, 副ディレクター(研究職) (00126153)
濱田 季之 鹿児島大学, 理学部, 助教授 (40321799)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2006年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2005年度: 10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
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キーワード | ホヤ / バナジウム / 金属結合タンパク質 / 立体構造 / 細胞培養 / 酸化還元 / SS結合 / 円二色性スペクトル |
研究概要 |
ホヤの高選択的かつ高濃度のバナジウム濃縮機構のカギを握るバナジウム結合タンパク質に関して、細胞内外での局在と機能分担の解明を行なうとともに血球の培養系を確立することを目指し、以下の研究を実施した。 1.スジキレボヤVanabin2の金属結合部位に関する種々の変異体を作製した。得られた変異型Vanabin2の金属選択性・親和性を調べたところ、バナジウム結合能が大きく変化するアミノ酸残基を見出した。Vanabin2を種々の還元剤で処理した場合、ある濃度範囲で複数の中間体が観察された。18個のシステインに関する変異体を作成し、構造の安定性との関係を調べた。ゲルろ過カラムを用いてVanabin相互間の金属受け渡しの解析を行なった。 2.4種のVanabinのバナドサイト内部での局在をウェスタンブロットおよび共焦点蛍光顕微鏡で調べた。Vanabin4は細胞膜にゆるく結合していることを示唆する結果が得られた。 3.Vanabinと相互作用する新規タンパク質VIP1を同定した。VIP1はバナドサイトの細胞質および細胞膜画分で検出された。免疫染色では、細胞質が強く染まった。VIP1および5種類のVanabin間の相互作用を検証した。 4.Vanabin2を基準とし、ホモロジーモデリング法によってスジキレボヤ4種およびカタユウレイボヤ5種のVanabinの立体構造を推定した。得られた結果から各Vanabin間のバナジウム結合部位の違いを検討した。Vanabin1、Vanabin2、VanabinPの結晶化条件の検討を行ったが、いずれも溶解度が高く結晶化しなかった。 5.スジキレボヤの成体の腸管付近の間充織細胞と血球、幼生の胴部間充織細胞から細胞株の樹立を試みたが。成功しなかった。リポフェクション法およびポリアミン法によって成体の血球の初代培養系に対して核酸の導入をすることに成功した。
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