研究課題/領域番号 |
17370039
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
和田 郁夫 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40182969)
|
研究分担者 |
初沢 清隆 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (20256655)
橋本 仁志 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50372826)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2006年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2005年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
|
キーワード | 小胞体 / 品質管理 / 分泌系 / ダイナミクス / 蛍光相関分光法 / 全反射顕微鏡 / 糖鎖 / 食作用 / 分泌装置 / SNARE / siRNA |
研究概要 |
分泌系で機能するタンパク質の成熟化の制御を行う分子機構の解明のために研究を進め、以下の成果を得た。1)異常な糖タンパク質のプロテアソームによる選択的な分解を可能にする因子としてこれまでEDEMを報告していたが、新たに類似の配列を持つ可溶性のタンパク質EDEM3を報告した。2)膿疱性肺線維症の原因分子として知られるCFTRの正しい成熟にモノグルコース型糖鎖結合タンパク質であるカルレティキュリンが関係することを示した。3)分子成熟化を行う装置である小胞体が、食作用の際にも、おそらくは膜の供給体として関与することを示した。この点は、激しい論争となっており、これまでは否定的なデータの方が有力だった。4)EDEM1は構造異常蛋白を分解に導くだけでなく、シャペロン様の機能を持つ事を示した。5)蛍光相関分光法を用いた分子拡散解析により、発生過程において増殖因子として機能する細胞膜表面の蛋白neuregulinβ1の膜貫通部位からの切断がMeltrinβによって、ゴルジ領域で起きることを示した。6)リソソーム酵素であるスフィンゴミエリナーゼは細胞外に分泌して機能する事が知られているが、その作用にはC末端領域にあるS-S結合が必須であることを示した。7)小胞体に存在することが知られているタンパク質からなるsiRNAライブラリを用いて、温度感受性のフォールディングを行うtyrosinaseのゴルジ体への移行に必須な因子の検索を行い、10以上の新規因子を同定した。8)生きた細胞内で蛍光消光と蛍光相関分光法を用いて分子ダイナミクスを測定する手法について、実験法をまとめた。
|