研究課題/領域番号 |
17370058
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
西村 善文 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 教授 (70107390)
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研究分担者 |
明石 知子 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 准教授 (10280728)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,050千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 1,050千円)
2007年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 核酸 / ゲノム / 蛋白質 / 発現制御 / 老化 / NMR / 基本転写因子 / 構造生物学 / タンパク質 / 転写調節 |
研究概要 |
基本転写因子TFIIEと基本転写因子TFIIHの相互作用の分子機構を解明した。TFIIEαのC末酸性ドメインのフリーの構造とTFIIHのp62サブユニットのPHドメインとの複合体構造をNMR法で解析した。TFIIEのC末酸性ドメインはフリーのときはN末の酸性領域が天然変性状態であり2本のβ鎖と3本のヘリックスからなるコア構造をもっていた。複合体形成に伴って天然変性領域がPHドメインの塩基性領域と結合し伸びた構造をとり、さらにPHドメインとの間に新たなβ鎖が形成されたがそれ以外にもTFIIEαC末サブユニットのコア構造も結合に必要であった。がん抑制因子p53の転写活性化ドメインとTFIIHの相互作用部位とはTFIIの相互作用は一部重なっていたがTFIIEの方が非常に広い範囲でTFIIHを認識していた。P53は修復にも関与するので転写と修復のスィッチングにこれらの相互作用が関与していることが推察された。またヒストンアセチル化酵素でクロマチン関連因子のEsa1のクロモドメインの構造を解析し5本のβ鎖からなるβバレル構造にさらに新規のβ鎖があるノット型チューダードメイン構造であることを解析した。Esa1のノット型チューダードメインはRNA結合に関与することを見出しクロマチン関連因子のRNA認識の重要性を明らかにした。さらに転写因子PhoBのDNA結合・転写活性化ドメインのフリーの構造とDNA複合体構造を水を考慮した計算法とNMR法を組み合わせて解析した。その他テロメア結合タンパク質TRF2のDNA結合ドメインのMSによる構造解析や基本転写因子TFIIFのMSによる構造解析を行った。ヒトTFIIFはこれまでα2β2のテロ4量体であるといわれてきたがMSの実験結果からむしろαβのヘテロ2量体であることを同定し転写の開始前期複合体のTFIIFの構造を議論した。
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