研究課題/領域番号 |
17370071
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
竹居 孝二 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40322226)
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研究分担者 |
山田 浩司 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (80325092)
李 順愛 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30403497)
田邊 賢司 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80423341)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,280千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | エンドサイトーシス / ファゴサイトーシス / 小胞輸送 / ダイナミン / アンフィファイジン / アクチン / ライブイメージグ / ラッフル / 無細胞系 / アンフィファシジン / リポソーム |
研究概要 |
細胞膜のダイナミズムにおけるエンドサイトーシス関連タンパクの働きを調べるために、ファゴサイトーシスにおけるダイナミン、アンフィファイジンの局在と動態を調べた。この目的のために、精巣セルトリ細胞にフォスファチジルセリンを含むリポゾーム添加してファゴサイトーシス惹起させて、スチレンビーズを貪食させ、その際のダイナミン、アンフィファイジンの局在と動態を蛍光免疫染色、ライブイメージングにより観察した。ファゴサイトーシスの初期に形成される葉状仮足やラッフルには、ダイナミン2とアンフィファイジン1の集積が認められた。RNAiによりセルトリ細胞のアンフィファイジン1の発現を低下させると、ラッフル形成、アクチン重合、食作用活性がともに減少したことから、アンフィファイジンがこれらの過程に必要であることが示された。さらに、アンフィファイジン1ノックダウン細胞に恒常活性型Raclを強制発現させると、ラッフル形成やアクチン重合が回復したことから、アンフィファイジン1の下流では、Raclが関与することが示唆された。 次に、アンフィファイジン1によるアクチン重合活性への影響をin vitroで調べた。この目的のために、マウス精巣から精製した細胞質にピレン修飾したアクチンを添加し、蛍光強度を指標にアクチン重合を定量的に測定した。また、ローダミン修飾したアクチンを添加した細胞質を用いてin vitroにおけるアクチン重合の様子を蛍光顕微鏡により形態的に観察した。アンフィファイジン1ノックアウトマウスの細胞質では、アクチン重合活性が著明に減少しており、ノックアウトマウス細胞質にリコンビナントにアンフィファイジン1を添加することにより野生型と同じ程度まで回復した。 以上より、エンドサイトーシス機能タンパクであるアンフィファイジンが、ファゴサイトーシスにおいてはアクチン重合に促進的に働き、それによる細胞膜のダイナミクスや、貪食作用を促進する役割を果たすことが示された。
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