研究課題/領域番号 |
17370072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
村上 浩士 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (80262020)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2006年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2005年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | 遺伝学 / 遺伝子 / 癌 |
研究概要 |
減数分裂での細胞周期制御で重要な問題の一つはDNA複製と遺伝子組み換え開始のための二重鎖切断がどのように制御されているかほとんど未解明なことである。申請者は減数分裂のDNA合成と二重鎖切断の両方に必要な因子をスクリーニングした結果、リボヌクレオチドリダクターゼ(RNR)を同定した。しかし、RNRを阻害した状態でも、DNA複製チェックポイントタンパク質機能を失うと、二重鎖切断がかなりの頻度で起こることが明らかになった。また、この時の二重鎖切断は正常な場合と同じ位置に生じ、組み換え開始に必要な因子を必要とした。すなわち、RNRが阻害され、DNA複製が阻害されると、チェックポイント因子が活性化し、二重鎖切断の開始を抑制するという新しいチェックポイント経路が減数分裂に存在することが明らかになった。さらに、DNA複製を阻害した時に、二重鎖切断箇所においてDNA合成が局所的におきているかどうか調べるために、新たに合成されたDNAをプロモデオキシウリジンにより検出する系を確立した.現在、それを解析中である。 また、減数分裂特異的転写因子であるMei4は第一減数分裂の開始に必須であるが、この機構に関しては全く未解明であった。Mei4の変異株ではCdc2の15番目のチロシン残基がリン酸化されていることをつきとめ、この部位をを強制的に脱リン酸化すると遅延なく第一減数分裂に進行する。また、野生株ではcdo25^+ mRNA及びタンパク質が第一減数分裂時に上昇するがMei4の変異株ではこの上昇は見られない。一方、wee1^+のmRNA及びタンパク質は野生株では第一減数分裂時に減少するがMei4の変異株ではこの減少は見られない。また、cdc25^+とwee1^+遺伝子の近傍にMei4が結合する認識配列が存在し、in vivoとin vitroでこの配列に結合する。以上のことから、Mei4はcdc25^+とwee1^+遺伝子を正と負に転写制御することで第一減数分裂を開始させていると結論した。
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