研究課題/領域番号 |
17380030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物病理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中屋敷 均 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (50252804)
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研究分担者 |
眞山 滋志 神戸大学, 農学研究科, 教授 (00112251)
土佐 幸雄 神戸大学, 農学研究科, 教授 (20172158)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,870千円 (直接経費: 15,700千円、間接経費: 1,170千円)
2007年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | RNAサイレンシング / RNAi / イネいもち病菌 / ポストゲノム / 病原性遺伝子 |
研究概要 |
イネいもち病は、我が国の重要穀物であるイネの最重要病害であるが、これを引き起こす病原糸状菌Magnaporthe oryzaeは、その経済的重要性から植物病原糸状菌としては初めて全ゲノムが決定された。ポストゲノムにおける本菌の遺伝子機能の解明のために、本研究ではRNAサイレンシングの適用を試みている。 本年度は、二つの向き合うプロモーターによるサイレンシングベクターpSilent-Dualを用いて、いもち病菌ゲノムに存在するカルシウムシグナリングに関与する遺伝子37個をサイレンシングさせた。解析対象の遺伝子は、カルシウムポンプ、CAM結合蛋白質、カルモジュリン、カルシウムトランスポーター、カルシニューリンなどであり、各遺伝子3-5個のサイレンシング株を解析した。サイレンシングの程度は、得られた形質転換体により様々であったが、ノーザン解析により強サイレンシング株を選抜し、表現形の調査に供試した。その結果、37個の遺伝子のうち、26個が菌糸成長に、35個が胞子形成に、また15個が病原性に関与していることが明らかとなった。この中で、Pmcl-, Spfl-, Neol-様のカルシウムポンプ、calreticulin様蛋白質、またcalpactin heavy chain様蛋白質といった遺伝子が、本研究により初めて植物糸状菌の病原性に関与することが明らかとなった。
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