社会性ハチ類の行動を統御する情報化学物質群の解明とその応用に関する研究

• 研究課題/領域番号: 17380038
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用昆虫学
• 研究機関: 玉川大学
• 研究代表者: 小野 正人 玉川大学, 農学部, 教授 (70204253)
• 研究期間 (年度): 2005 – 2008
• 研究課題ステータス: 完了 (2008年度)
• 配分額: 11,100千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 600千円); 2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円); 2005年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
• キーワード: 昆虫利用 / 社会性ハチ類 / マルハナバチ / スズメバチ / ミツバチ / 情報化学物質 / 昆虫 / 血縁構造 / 社会性進化 / スズメバチ類 / マルハナバチ類 / ミツバチ類 / フェロモン / カイロモン / 毛虫 / 固相マイクロ抽出法 / 昆虫類 / ハチ目

研究概要

真社会性昆虫を代表するグループであるマルハナバチ類、スズメバチ類、ミツバチ類が、個体間のコミュニケーション手段として利用している情報機能をもつ物質群にフォーカスを合わせ、その実態の解明を行った。各々のハチ類が、さまざまな揮発性の化学物質を防衛行動、配偶行動、採餌行動に利用していることが明らかとなり、物質の特定もなされた。さらに、それらの情報機能をもつ物質を応用面で活用する試みがなされた。

研究成果

• [雑誌論文] Comparative analysis of volatile components from labial glands of male Japanese bumblebees (Bombus spp.) (2010)
  • 著者名/発表者名: Kubo, R., M. Ono
  • 雑誌名: Entomological Science (in press)
  • NAID: 10027846835
  • 査読あり
• [雑誌論文] Male production by non-natal workers in the bumblebee, Bombus deuteronymus (Hymenoptera : Apidae) (2009)
  • 著者名/発表者名: Takahashi, J., S. J. Martin, M. Ono, I. Shimizu
  • 雑誌名: Journal of Ethology 28巻 ページ: 61-66
  • 査読あり
• [雑誌論文] ミツバチを利用した半促成ナスの着果促進技術体系の開発III. ナス花香成分と餌の報酬による条件付けが訪花に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮本雅章, 久保良平, 小野正人, 佐々木正己, 剣持伊佐男
  • 雑誌名: 日本応用動物昆虫学会誌 53巻 ページ: 43-50
  • NAID: 110007123445
  • 査読あり
• [雑誌論文] Male production by non-natal workers in the bumblebee, Bombus deuteronymus (Hymenoptera : Apidae) (2009)
  • 著者名/発表者名: Takahashi, J.
  • 雑誌名: Journal of Ethology online
  • 査読あり
• [雑誌論文] ミツバチを利用した半促成ナスの着果促進技術体系の開発III. ナス花香成分と餌の報酬による条件付けが訪花に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮本雅章
  • 雑誌名: 日本応用動物昆虫学会誌 53 ページ: 43-50
  • 査読あり
• [雑誌論文] Male parentage and queen mating frequency in the bumblebee Bombus ignitus (Hymenoptera : Bombinae) (2008)
  • 著者名/発表者名: Takahashi, J., M. Itoh, I. Shimizu, M. Ono
  • 雑誌名: Ecological Research 23巻 ページ: 937-942
  • NAID: 10022021418
  • 査読あり
• [雑誌論文] Is the social parasite Vespa dybowskii using chemical transparency to get her eggs accepted? (2008)
  • 著者名/発表者名: Martin, J. S., J. Takahashi, M. Ono, F. P. Drijfhout
  • 雑誌名: Journal of Insect Physiology 23巻
  • 査読あり
• [雑誌論文] Diploid male production in a rare and locally distributed bumblebee, Bombus florilegus (Hymenoptera, Apidae) (2008)
  • 著者名/発表者名: Takahashi, J., T. Ayabe, M. Mitsuhata, I. Shimizu, M. Ono
  • 雑誌名: Insectes Sociuax 55巻 ページ: 43-50
  • 査読あり
• [雑誌論文] Male parentage and queen mating frequency in the bumblebee Bombus ignitus (Hymenoptera : Bombinae) (2008)
  • 著者名/発表者名: Takahashi, J.
  • 雑誌名: Ecological Research 23 ページ: 937-942
  • 査読あり
• [雑誌論文] Is the social parasite Vespa dybowskii using chemical transparency to get her eggs accepted? (2008)
  • 著者名/発表者名: Martin, J.S.
  • 雑誌名: Journal of Insect Physiology 54(online 2月) ページ: 700-707
  • 査読あり
• [雑誌論文] Diploid male production in a rare and locally distributed bumblebee,Bombus florilegus (Hymenoptera,Apidae) (2008)
  • 著者名/発表者名: Takahashi, J.
  • 雑誌名: Insectes Sociuax 55 ページ: 43-50
  • 査読あり
• [雑誌論文] Male parentage and queen mating frequency in the bumblebee Bombus ignitus(Hymenoptera:bombinae) (2008)
  • 著者名/発表者名: Takahashi, J.
  • 雑誌名: Ecological Research 23(Online1月)
  • 査読あり
• [雑誌論文] 連載・昆虫学研究室訪問第21回・玉川大学農学部昆虫機能利用学/化学生態学研究分野 (2008)
  • 著者名/発表者名: 小野 正人
  • 雑誌名: 昆虫と自然 43 ページ: 43-46
• [雑誌論文] ミツバチによる爆発物探知 (2007)
  • 著者名/発表者名: 小野 正人
  • 雑誌名: Aroma Research 8 ページ: 138-139
• [雑誌論文] マルハナバチ雄蜂が頭部下唇腺で生産する揮発性成分比較分析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 久保良平
  • 雑誌名: 第51回日本応用動物昆虫学会大会講演要旨(広島大学) ページ: 41-41
• [雑誌論文] ニホンミツバチの蜂球による対オオスズメバチ防衛戦略-捕食者を捕らえた発熱蜂球から立ち昇る揮発性物質とその機能解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中勇史
  • 雑誌名: 第51回日本応用動物昆虫学会大会講演要旨(広島大学) ページ: 174-174
• [雑誌論文] 被食者アシナガバチは何をもってその専食者ヒメスズメバチを識別しているのか? (2007)
  • 著者名/発表者名: 渡邉正子
  • 雑誌名: 第51回日本応用動物昆虫学会大会講演要旨(広島大学) ページ: 174-174
• [雑誌論文] 都市の環境に適応したスズメバチ (2006)
  • 著者名/発表者名: 小野正人
  • 雑誌名: ペストコントロール 135号 ページ: 5-13
• [雑誌論文] Defensive strategy of yellow hornet against predation by giant hornet (2006)
  • 著者名/発表者名: Ono, Masato
  • 雑誌名: XV Congress IUSSI Proceedings ページ: 233-233
• [雑誌論文] 都市の環境に適応したスズメバチ (2006)
  • 著者名/発表者名: 小野正人
  • 雑誌名: ペストコントロール 136 ページ: 5-13
• [雑誌論文] スズメバチの生態とその対応策 (2006)
  • 著者名/発表者名: 小野正人
  • 雑誌名: 東京消防 85・6 ページ: 16-19
• [雑誌論文] スーパーコロニー化してオオスズメバチの捕食圧に対抗するキイロスズメバチ (2006)
  • 著者名/発表者名: 小野 正人
  • 雑誌名: 日本応用動物昆虫学会第50回大会講演要旨(筑波大学) ページ: 156-156
• [雑誌論文] マルハナバチと植物の情報化学物質を媒体とした相互作用 (2006)
  • 著者名/発表者名: 久保 良平
  • 雑誌名: 日本応用動物昆虫学会第50回大会講演要旨(筑波大学) ページ: 155-155
• [学会発表] マルハナバチ女王の造巣場所の選好性を利用したクマガイソウの受粉戦略 (2010)
  • 著者名/発表者名: 久保良平, 小野正人
  • 学会等名: 第54回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 千葉大学
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] キイロスズメバチのスーパーコロニーとその適応的意義 (2010)
  • 著者名/発表者名: 村本翔平, 小野正人
  • 学会等名: 第54回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 千葉大学
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] ミツバチを利用した半促成ナスの着果技術の開発 (第4報) 花香成分の学習と花の認識 (2010)
  • 著者名/発表者名: 宮本雅章, 金井幸男, 久保良平, 佐々木正己, 小野正人
  • 学会等名: 第54回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 千葉大学
  • 年月日: 2010-03-26
• [学会発表] セイヨウオオマルハナバチがもたらす新たな生態リスク-社会寄生ワーカーによるオス生産の可能性- (2009)
  • 著者名/発表者名: 小島直樹, 干場英弘, 小野正人
  • 学会等名: 第53回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2009-03-29
• [学会発表] ヒメスズメバチの体臭成分に含まれるアシナガバチ類の忌避物質に関する研究 (予報) (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡邉正子, 小野正人
  • 学会等名: 第53回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2009-03-29
• [学会発表] セイヨウオオマルハナバチがもたらす新たな生態リスク-社会寄生ワーカーによるオス生産の可能性- (2009)
  • 著者名/発表者名: 小島直樹
  • 学会等名: 日本応用動物昆虫学会
  • 発表場所: 北海道大学(北海道)
  • 年月日: 2009-03-29
• [学会発表] ヒメスズメバチの体臭成分に含まれるアシナガバチ類の忌避物質に関する研究(予報) (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡邉正子
  • 学会等名: 日本応用動物昆虫学会
  • 発表場所: 北海道大学(北海道)
  • 年月日: 2009-03-29
• [学会発表] マルハナバチ女王によるクマガイソウの授粉様式に関する研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 久保良平, 小野正人
  • 学会等名: 第53回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] マルハナバチ女王によるクマガイソウの授粉様式に関する研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 久保良平
  • 学会等名: 日本応用動物昆虫学会
  • 発表場所: 北海道大学(北海道)
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] キイロスズメバチの社会行動を制御する情報化学物質 (2008)
  • 著者名/発表者名: 古川洋平, 小野正人
  • 学会等名: 第52回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 宇都宮大学
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] クロマルハナバチとセイヨウオオマルハナバチの単数体と二倍体のDNA量測定 (2008)
  • 著者名/発表者名: 青島亮太, 干場英弘, 佐々木哲彦, 小野正人
  • 学会等名: 第52回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 宇都宮大学
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] セイヨウオオマルハナバチの誘引トラップ開発の試み (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐藤智之, 光畑雅宏, 小野正人
  • 学会等名: 第52回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 宇都宮大学
  • 年月日: 2008-03-28
• [学会発表] ラン科植物の花香とマルハナバチの情報化学物質間に認められる類似性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 久保良平, 小野正人
  • 学会等名: 第52回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 宇都宮大学
  • 年月日: 2008-03-27
• [学会発表] ラン科植物の花香とマルハナバチの情報化学物質問に認められる類似性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 久保 良平
  • 学会等名: 第52回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 宇都宮大学
  • 年月日: 2008-03-27
• [学会発表] Chemical ecology of bumblebees (Bombus spp.), and ecological implications of introduced Bombus terrestris in Japan (2008)
  • 著者名/発表者名: Ono, M.
  • 学会等名: The International Meeting for Ecological Risk Assessment of Introduced Bumblebees
  • 発表場所: NIES, Tsukuba
  • 年月日: 2008-02-27
• [学会発表] Chemical ecology of bumblebees (Bombus spp.),and ecological implications of introduced Bombus terrestris in Japan (2008)
  • 著者名/発表者名: Ono, M.
  • 学会等名: The International Meeting for Ecological Risk Assessment of Introduced Bumblebees
  • 発表場所: NIES,Tsukuba
  • 年月日: 2008-02-27
• [学会発表] Comparative chemical ecology of volatile components emitted from labial glands of male bumblebees (Bombus spp.) (2007)
  • 著者名/発表者名: Kubo, R., M. Ono
  • 学会等名: 4th Asia-Pacific Conference on Chemical Ecology
  • 発表場所: Tsukuba International Congress Center, Tsukuba
  • 年月日: 2007-09-12
• [学会発表] Comparative chemical ecology of volatile components emitted from labial glands of male bumblebees(Bombus spp.) (2007)
  • 著者名/発表者名: Kubo, R.
  • 学会等名: 4th Asia-Pacific Conference on Chemical Ecology
  • 発表場所: Tsukuba International Congress Center,Tsukuba
  • 年月日: 2007-09-12
• [学会発表] ニホンミツバチの蜂球による対オオスズメバチ防衛戦略-捕食者を捕らえた発熱蜂球から立ち昇る揮発性物質とその機能解析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中勇史, 小野正人
  • 学会等名: 第51回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 広島大学
  • 年月日: 2007-03-29
• [学会発表] 被食者アシナガバチは何をもってその専食者ヒメスズメバチを識別しているのか? (2007)
  • 著者名/発表者名: 渡邉正子, 小野正人
  • 学会等名: 第51回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 広島大学
  • 年月日: 2007-03-29
• [学会発表] マルハナバチ雄蜂が頭部下唇腺で生産する揮発性成分比較分析 (2007)
  • 著者名/発表者名: 久保良平, 小野正人
  • 学会等名: 第51回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 広島大学
  • 年月日: 2007-03-28
• [学会発表] Defensive strategy of yellow hornet against predation by giant hornet (2006)
  • 著者名/発表者名: Ono, M.
  • 学会等名: XV Congress IUSSI Proceedings
  • 発表場所: Washington DC
  • 年月日: 2006-08-03
• [学会発表] スーパーコロニー化してオオスズメバチの捕食圧に対抗するキイロスズメバチ (2006)
  • 著者名/発表者名: 小野正人
  • 学会等名: 第50回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 2006-03-29
• [学会発表] マルハナバチと植物の情報化学物質を媒体とした相互作用 (2006)
  • 著者名/発表者名: 久保良平, 小野正人
  • 学会等名: 第50回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 2006-03-29
• [図書] 昆虫ミメテックス-昆虫の設計に学ぶ (2008)
  • 著者名/発表者名: 小野正人
  • 出版者: (株)エヌ・ティー・エス
• [図書] バイオディバシティー・シリーズ6/節足動物の多様性と系統 (2008)
  • 著者名/発表者名: 小野正人
  • 出版者: 裳華房
• [図書] 昆虫ミメテックスー昆虫の設計に学ぶ (2008)
  • 著者名/発表者名: 小野 正人
  • 出版者: (株)エヌ・ティー・エス
• [図書] バイオディバシティー・シリーズ6/節足動物の多様性と系統 (2008)
  • 著者名/発表者名: 小野 正人
  • 出版者: 裳華房
• [備考]
  • URL: http://www.kenkyu.tamagawa.ac.jp/Profiles/0002/0001969/pblc1.html
• [備考]
  • URL: http://www.kenkyu.tamagawa.ac.jp/Profiles/0002/0001969/pblcl.html
• [備考]
  • URL: http://www.kenkyu.tamagawa.ac.jp/Profiles/0002/0001969/pblc1.html
• [産業財産権] 所定の植物の花器の花香成分を利用してハナバチをその花器に誘導することを含む植物の受粉を促進する方法 (2008)
  • 発明者名: 佐々木正己, 小野正人, 宮本雅章
  • 権利者名: 学校法人玉川学園、群馬県
  • 産業財産権番号: 2008-026254
  • 出願年月日: 2008-02-06