研究課題/領域番号 |
17380048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
豊田 剛己 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (30262893)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,130千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | Pratylenchus penetrans / Meloidogyne incognita / Globodera rostochiensis / Heterodera glycines / denaturing gradient gel electrophoresis / Baermann / soil compaction / nematode diagnosis / キタネグサレセンチュウ / 自活性線虫 / PCR-DGGE / リアルタイムPCR / 定量PCR / 群集構造 / 微生物 / ダイコン |
研究概要 |
本プロジェクトでは、我が国における重要植物寄生性線虫であるキタネグサレセンチュウ、サツマイモネコブセンチュウ、ジャガイモシストセンチュウ、ダイズシストセンチュウに対するリアルタイムPCR用プライマーを設計した。またこれらの線虫数を、ベルマン法を介さずに土壌から直接検出できる新規な手法である締固め法を用いて定量できることを明らかにした。これにより、従来3日間以上を要した虫の定量が、半日で可能となった。また、線虫群集構造を評価するための手法として、PCR-DGGE法の開発を行った。ベルマン法と二層遠心浮遊法では抽出される線虫群集構造が異なることを明らかにし、両手法を紐み合わせることで、土壌中の線虫をより網羅的に評価できることがわかった。ダイコン栽培圃場を対象とした4年間の研究により、作付け時のキタネグサレセンチュウ密度が土壌20g当たり2.5頭以下の場合、収穫時のダイコンに全く線虫被害がみられないこと、3.4〜12頭の範囲内ではキタネグサレセンチュウの密度からは線虫被害を予測できないが、PCR-DGGE法により線虫群集を評価することで、被害大と被害小の土壌を区別できることを明らかにした。一方、キタネグサレセンチュウ密度が30頭/20g以上の圃場では、被害が甚大であることがわかった。また、線虫によるダイコンの被害を予測する際には、表層土壌だけでなく、主根が伸びる範囲であるO-60cmまで採取して、キタネグサレセンチュウ密度を推定する必要があることを明らかにできた。そのほか、ジャガイモ、エダマメ、サツマイモ栽培圃場の線虫診断を行った。
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