研究課題/領域番号 |
17380075
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物生産化学・生物有機化学
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
瀬戸 治男 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (10013335)
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研究分担者 |
須恵 雅之 東京農業大学, 応用生物科学部, 講師 (10328544)
大利 徹 富山県立大学, 工学部, 准教授 (70264679)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
13,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 870千円)
2007年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | メナキノン / ビタミンK / Streptomyces coelicolor / 生合成中間体 / フタロシン / 突然変異株 / Helicobacter pylori / Streptomyces sp. CL190 / 生合成 / メナキノン生合成経路 / ホスホエノールピルビン酸 / エリスロース |
研究概要 |
我々は従来とは全く異なる新規メナキノン(MK)生合成経路が、ある種の細菌、例えばHelicobacter pyloriなどに存在することを見出した。これらの細菌には病原菌が含まれ、この経路の阻害剤は新しい作用機作を有する感染症治療薬となる可能性が高いと考えられる。過去3年度の研究により、我々は以下の成果をあげた。 1.取込実験の準備段階として、MKの13C-NMRスペクトルの厳密な帰属に成功した。 2.種々の位置を13Cで標識したグルコースを用いての標識実験により、MKがコリスミ酸を出発物質として、従来知られているのとは別の経路で生合成されることを示した。 3.種々の方法でStreptomyces coelicolorのMK要求性の数種の突然変異株を調製した。 4.標識実験の結果より推定された予想中間体である1,4-ナフトキノン-6-カルボン酸をナフタレン-2-カルボン酸のCe(SO4)2酸化により調製した。この化合物をS.coelieolorのMK要求株へ添加実験することにより、生合成中間体であることを証明した。 4.S.coelicolorのメナキノン要求株の蓄積物を精査した結果、ヌクレオシド化合物であるフタロシンを単離・構造を決定した。この化合物はイノシンと置換安息香酸が結合した構造からなるが、既に抗腫瘍性を抗生物質として他の放線菌から分離されている。 5.さらに他の変異株を用いる実験によりフタロシン以降の数種の生合成中間体の同定にも成功した。
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