研究課題/領域番号 |
17380124
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産化学
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
塩見 一雄 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (90111690)
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研究分担者 |
潮 秀樹 東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (50251682)
石崎 松一郎 東京海洋大学, 海洋科学部, 助教授 (40251681)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
2006年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2005年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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キーワード | 魚貝類 / アレルゲン / パルブアルブミン / トロポミオシン / コラーゲン / cDNAクローニング / 抗体 / IgE結合エピトープ / モノクローナル抗体 |
研究概要 |
1. 4種甲殻類(ホッコクアカエビ、ケガニ、ナンキョクオキアミ、ミネフジツボ)および10種貝類(クロアワビ、サザエ、エゾボラ、アカガイ、マガキ、トリガイ、ウバガイ、ミルクイ、マテガイ、アサリ)のトロポミオシン(TM)の全一次構造をcDNAクローニングにより明らかにした。ミネフジツボTMのアミノ酸配列は特異であったが、その他の3種甲殻類のTMは既知の甲殻類TMのアミノ酸配列と90%以上の高い相同性を示した。一方、貝類TMのアミノ酸配列は甲殻類、頭足類とは著しく異なり、また貝類間でも配列相同性は科(または目)レベルでのみ高いことを認めた。 2.マサバパルブアルブミン(PA)のIgE結合能はCa^<2+>除去により著しく低下すること、Ca^<2+>結合にとって重要なAsp-51およびAsp-90をAlaに置換した改変PAのIgE結合能は天然PAより弱いことを認め、PAの主要なIgE結合エピトープはCa^<2+>結合と関連した高次構造に依存すると推定した。 3.マサバPAの一次構造上のIgE結合エピトープは21-40の領域に、ニジマスコラーゲンα2鎖のIgE結合エピトープは941-968の領域に、スルメイカトロポミオシンのIgE結合エピトープは113-132、185-204および265-284の領域に含まれることを明らかにした。 4.ブラックタイガーに20kDaの新規アレルゲンを検出し、部分アミノ酸配列分析によりsarcoplasmic calcium-binding proteinと同定した。 5.パルブアルブミンのECL-WB法による微量検出法を確立し、魚類コラーゲン製品に極少量のパルブアルブミンが混入する可能性を明らかにした。 6. 5種の10-12アミノ酸残基ペプチドをモデルとして抗体作製を検討し、魚類アレルゲンB細胞エピトープに対する特異的抗体作製法を確立した。
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