研究課題/領域番号 |
17380140
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 忠次 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70167500)
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研究分担者 |
島田 正志 筑波大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (10272436)
毛利 栄征 農村工学研究所, 造構部, 室長 (90373224)
酒井 俊典 三重大学, 生物資源学部, 教授 (90215591)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,770千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 870千円)
2007年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2006年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2005年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 耐震 / 土砂災割 / 防災 / 水工水理学 / シミュレーション工学 / 土砂災害 / シミューション工学 |
研究概要 |
(1)砂、粘土における時間依存性を、これまでに開発してきて来たひずみ軟化、せん断帯を考慮した弾塑性構成モデルに組み入れ、静的・動的有限要素解析コードを開発し、フィルダムの動的振動実験に適用し、時間依存性について、一定粘性、Isotach,TESRAモデルを用いて検証を行った。さらに、埋設管路の浮上解析、エンドクロニック式との比較を行い解析コードの信頼性向上を図った。(2)不規則な繰返し載荷に伴う永久変形を表現できる異方硬化型の弾塑性構成モデルを開発した。本構成モデルは従来型の等方硬化構成モデルの降伏面(境界面)内部にも降伏関数を用いる弾塑性モデルである。新潟県中越地震で被害を受けた川西ダムの液状化解析に本構成モデルを適用し、実測の加速度、地震後の測定されている沈下データとの比較を行い、本構成モデルが大きな可能性を有していることを確認した。(3)地盤に設置された矢板を引抜く際、地盤に生じた空隙が応力の再配分を引き起こし、地中構造物に大きな影響を与える。矢板引抜きに伴う地盤と地中構造物の相互作用を解析できる数値モデルを開発した。この手法は埋設管を対象とした矢板引抜き模型実験における挙動を予測できることが示された。(4)円弧すべり安定解析法を、ひずみ軟化構成モデルを用いた有限要素解析で比較・検討した。ひずみ軟化挙動を示す斜面に対して、従来型の安定解析法を用いた逆算法では、すべり面の位置を一義的に決定することができない。本解析法では、すべり面の位置を自動的に算出し、せん断ひずみが局所的に集中してくるすべり面形状までを導出することが可能であるため、地盤災害予測に大きく寄与できることが示された。
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