配分額 *注記 |
17,090千円 (直接経費: 15,800千円、間接経費: 1,290千円)
2007年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2006年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2005年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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研究概要 |
(1)光源の青色光の割合および暴露量がリーフレタスのアントシアニン含有量に及ぼす影響について調査した。青色光割合が高い光源で育成するほどアントシアニン含有量が大となった。曝露量が同じであっても青色光割合の高い光源下で育成するとアントシアニン含有量は大となった。以上より、光源の青色光の割合や曝露期間を選択することにより、アントシアニン含有量が高く、かつ葉がより赤色に着色した個体を生産できる可能性が示された。 (2)光質および光強度を変化させてセントジョーンズワートの栽培試験を行い,薬効成分濃度,成長,形態形成,光合成などの個体,器官レベルの生理反応について測定を行った。葉の薬効成分濃度は,光強度が同じ場合,光質処理区間に有意差はなかったが,成長は赤色光で促進された.また,光質が同じ場合,光強度が低い条件下で薬効成分濃度は大となった.この理由として,強光下では生長が促進され,二次代謝物である薬効成分の濃度が小となったのではないかと考えられた.以上より,光環境制御は高い薬効成分量を持つセントジョーンズワートの生産に重要な技術であることが示された. (3)抗酸化物質および抗腫瘍活性を持つプロツコリースプラウトにおいて,光強度が生育,抗酸化能およびグルコシノレート含有量に及ぼす影響を調査した。光強度を4水準,光源に赤,青およびUV-AのLED(以下,R,BおよびUV)およびWを組み合わせた5区を設けた。BUV,BおよびR区において胚軸が長く軟らかくなることが分かった。個体あたりの抗酸化能は,播種後6日目以降はほとんど変化せず,BUV,BおよびW区で有意に大となった。しかし,青色光または紫外線を混合した青色光で光強度を高めれば,外観の商品価値を損なうことなく抗酸化能が高いスプラウトを得られることが示唆された。
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