研究課題/領域番号 |
17380176
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
田中 実 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 教授 (90024736)
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研究分担者 |
斎藤 徹 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (70211258)
太田 能之 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 助教授 (00277667)
古田 洋樹 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 助手 (30366794)
山本 一郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, ポストドクター (00424763)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | グレリン / グレリン受容体 / ニワトリ / 成長ホルモン / 成長ホルモン受容体 / 矮任 / GPR39 / 組織発現 / cDNAクローニング / 消化管運動 / IGFBP-4 / 矮性鶏 / 肝臓 |
研究概要 |
1.グレリンは脳下垂体におけるGHの分泌を促進するが、GHR欠損鶏におけるGHの過剰分泌がグレリンの分泌にどのような影響を及ぼすかを明らかにするために、グレリンの主要産生組織である腺胃におけるグレリンmRNAの産生量をReal time PCR法により測定した。その結果、倭性鶏の腺胃におけるグレリンmRNAの発現量は正常鶏と差がなく、綾性鶏でのGHの過剰分泌はグレリン遺伝子の発現量には影響しないことが明らかになった。また、正常鶏の孵化前後の発育過程において、腺胃におけるグレリンmRNA量と脳下垂体におけるGH mRNAの産生量は平行して増加した。また脳下垂体においてGHとGHSRはともに頭(Cephalic)部よりも尾(Caudal)部で多く発現しており、グレリンは脳下垂体のGHSRに作用しGH遺伝子の発現誘導に働いていることが強く示唆された。 2.グレリン受容体(GHS-R)と構造の類似する受容体としてリガンド不明のGPR39の存在が知られている。そこでニワトリとウズラにおけるGPR39のcDNAをクローニングし、その構造と組織発現分布を明らかにした。ニワトリとウズラのGPR39は哺乳類のGPR39と高い相同性を有し、そのmRNAはいずれも十二指腸を初めとする消化管および卵管において強く発現していた。また、ニワトリの十二指腸における発現量は孵化後急激に増加した。したがって鳥類においてGPR39は消化管および卵管の機能の調節に関与していると考えられる。
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