研究課題/領域番号 |
17380189
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床獣医学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
増田 健一 独立行政法人理化学研究所, ワクチンデザイン研究チーム, 研究員 (40313077)
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研究分担者 |
阪口 雅弘 千葉大学, 大学院・医学研究院, 特任助教授 (20170590)
辻本 元 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60163804)
松田 浩珍 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (80145820)
蔵田 圭吾 独立行政法人理化学研究所, ワクチンデザイン研究チーム, 研究員 (50391941)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
2006年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2005年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | 肥満細胞 / IgE / イヌ / アレルギー動物モデル / 抗体産生 / アナフィラキシー / 遺伝子再構成 |
研究概要 |
本研究成果においては、人への研究成果応用を考慮して、予めイヌのアレルギー発症例の解析を行い、マウスに代わってイヌがI型過敏症の自然発症モデルとして有用であることを報告した。また、in vitroにおけるアレルギー反応解析を進めるために、新しいイヌの肥満細胞株を樹立し、肥満細胞研究に有用な新しい研究ツールを確立した。さらに、肥満細胞周辺の新しいアレルギー反応機構についてはエンドセリンやTARCをターゲットに解析した。一方でアレルゲンのタンパク質に関する解析として、スギ花粉のアレルゲン解析から新しいアレルゲンを報告した。最終的には、イヌの肥満細胞株を用いてそのIgE産生についてフローサイトメトリー法、ウエスタンブロッティング法などを用いてタンパク質を解析したが、これら細胞よりmRNAを抽出し、リアルタイムPCRによってイヌIgE H鎖を検出するようにプライマーを設定し、リアルタイムPCR法を用いてIgE mRNA発現について検討を行ったが、IgE mRNA発現は認められなかった。マウスにおける骨髄由来肥満細胞を用いても同様に解析を行った。 以上のようなことから、本研究成果はIgEと肥満細胞に関連する病態解明のために必要な細胞株や動物モデル、新規の主要抗原情報を提供し、さらにI型過敏症に関わる新しい反応経路としてエンドセリンや肥満細胞のIgE産生について研究を進めてきた。本研究成果は新しい研究展開の可能性を情報として提供することになったといえる。
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