研究課題/領域番号 |
17380199
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
久恒 辰博 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10238298)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2006年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
2005年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | 神経幹細胞 / 学習 / GABA / 海馬 / 成体 / シータ波 / カルシウム / 画像イメージング / ニューロン新生 / 神経回路再生 / 脳梗塞 / 成体(大人) / 霊長類モデル / 記憶 / 成体脳のニューロン新生 |
研究概要 |
「人間の脳の細胞数は、子供のころにピークに達した後に、年をとるとともに衰える一方である」と考えられてきた。ところが、近年、記憶にかかわる海馬においては、どんなに年をとっても新しくニューロンが生み出されていることが発見され、この現象が大いに注目されている。申請者らは、これまでに、ネスチン-GFPトランスジェニックマウスを使用することで、成体海馬の神経幹細胞(タイプ1とタイプ2)を急性脳スライス内で同定し、蛍光顕微鏡下で神経幹細胞に膜電流記録用の微小ガラスピペットを接着させる技術を開発した。本研究のポイントは、成体脳において、海馬回路網が、新生ニューロンの分化過程をどのように制御しているかについて、分子レベルで明らかにする点にあった。研究の結果、タイプ2神経幹細胞がGABA線維の入力を受けていることがわかった。そして、特に、学習記憶時などに海馬に観察されるシータ波によって、タイプ2神経幹細胞にGABA性膜電流応答が誘起されることが判明した。また、抗体電子顕微鏡観察により、GABA線維がタイプ2神経幹細胞に到達していることが示唆された。阻害薬を用いた薬理解析により、この神経刺激を仲介している分子がGABA_A受容体であることが示された。薬理的にGABA刺激を行うと、タイプ2神経幹細胞にカルシウム応答が誘起されることを顕微鏡画像イメージング解析により見出された。このGABA性刺激によりニューロンへの終末分化が促進されることが推定されたため、GABA系に作用する薬剤(作動薬と阻害薬)をマウスに投与した。この結果、GABA刺激により、タイプ2神経幹細胞からニューロンへの分化が促進されることが確かめられた。
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