研究課題/領域番号 |
17390028
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
|
研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
杉浦 幸雄 同志社女子大学, 薬学部, 特別任用教授 (40025698)
|
研究分担者 |
根木 滋 同志社女子大学, 薬学部, 助手 (50378866)
今西 未来 京都大学, 化学研究所, 助教 (80362391)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
15,880千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 1,080千円)
2007年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2006年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2005年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
|
キーワード | 金属フィンガー / 亜鉛フィンガー / DNA認識 / タンパク質デザイン / マルチフィンガー / ライブラリー / GAGA因子 / 遺伝子制御 / タンパク質設計 / 転写因子 / GAGAファクター / 人工設計 |
研究概要 |
ポストゲノム時代において、特定の遺伝子の塩基配列に結合・認識して、その機能発現を人為的に制御することができる人工タンパク質分子は、医学・生物学領域において有用なツールとして期待される。人工タンパク質の創製の一つの方法として、ライブラリーの利用を考え、ヒト由来の転写因子Sp1のDNA結合領域として作用する3つの亜鉛ブインガー部位を使用した。ランダム化領域に関しては、実験的に取り扱いが可能な約20アミノ酸残基であることに加え、実験系の簡略化およびライブラリーサイズの縮小のため約30アミノ酸残基から成るカルボキシル基末端のフィンガー3領域にのみ着目し、ファージー表面にライブラリータンパク質を発現させた。ライブラリータンパク質の各種金属イオンによるタンパク質高次構造の形成は、それらの培養液中への添加、あるいは精製したライブラリータンパク質への直接の添加により、円偏光二色性(CD)を用いて検討した。その結果、亜鉛以外ではコバルトにタンパク質高次構造形成の成果が認められた。また、DNA結合活性をゲルシフト法により追究したが、亜鉛の他にコバルトで弱いDNA結合が見られた。さらに、単一の亜鉛フィンガーモチーフを利用した新規タンパク質の創製に関して、GAGAファクターを基に、種々のタンパク質変異体を設計・合成し、これらの変異体と各種金属イオンとの錯体形成やDNA結合性を検討し、コバルトフィンガーと呼ぶことができる新たな人工タンパク質の創製に成功した。
|