研究課題/領域番号 |
17390036
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
中澤 裕之 星薬科大学, 薬学部, 教授 (50150173)
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研究分担者 |
斉藤 貢一 星薬科大学, 薬学部, 准教授 (40386347)
伊藤 里恵 星薬科大学, 薬学部, 助手 (90398892)
岩崎 雄介 星薬科大学, 薬学部, 助手 (10409360)
牧野 恒久 東海大学, 医学部, 名誉教授 (30085758)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,020千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 1,320千円)
2007年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2006年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2005年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 有機フッ素系化合物 / PFOS / 生体試料 / ヒト母乳 / ヒト血液 / LC-MS / MS / ハウスダスト / 暴露量評価 / 有機フッ素系化合物(PFCs) / ヒト暴露源 / 超臨界流体抽出法(SFE) / パーフルオロオクタン酸(PFOA) / 安定同位体 / PFOA / カラムスイッチング / 血液 / 外部精度管理 |
研究概要 |
生体試料中の有機フッ素系化合物(PFCs)の微量分析法の構築とヒト暴露量の評価を目的に、平成17年度〜平成19年度まで以下の課題を検討した。 平成17年度:ヒト血漿中のPFCs測定のため、カラムスイッチング-LC-MS/MS法を用いた分析法を構築し、母体血及び臍帯血分析へ適用した。分析法は高感度かつ高選択的であり、ヒト血清中のPFCs濃度をモニタリングするに十分な感度を有していた。さらに、母体血と臍帯血中において、一部のPFCsで濃度の比例関係が確認され、母体から臍帯血を通じてPFCsの移行が明らかとなった。 平成18年度:ヒト血清中に高頻度・高濃度で検出されるPFCsの暴露源の解明として、ハウスダスト試料に着目し、超臨界流体抽出(SFE)-LC-MS/MS法による分析法を構築した。前処理にSFEを用いた分析法は、感度及び再現性において満足できる堅牢な分析法であった。実試料へ適用したところ、ハウスダスト中には他の環境資料に比べ、非常に高濃度にPFCsが検出されることが明らかとなり、ヒト暴露源の一つであると示唆された。 平成19年度:平成17年度に臍帯血を介した母体から胎児へのPFCsの移行を報告した。臍帯血と共に、母乳も母体から乳児への化学物質の移行経路であると考え、母乳の分析も実施した。分析法には固相抽出-LC-MS/MS法を採用した。ヒト母乳の分析へ適用したところ、母体血中濃度と母乳中でPFCs濃度に比例関係が確認され、母乳は母体から乳児へのPFCsの移行経路であると示唆された。
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