研究課題
基盤研究(B)
高等真核細胞(昆虫、植物、ヒト)に導入されたゲノムDNAコンストラクトは、稀に染色体に組込まれる(integration)。この組込みは通常ランダムに起こる。そして、導入DNAコンストラクトと染色体上の遺伝子との相同DNA組換えによって起こる標的組換え(targeted integration)は非常に稀である。その唯一の例外として、私は、1991年にニワトリBリンパ細胞株、DT40が標的組換えとランダムな組込みとを同頻度で起こることを見出した(Cell 67:179-188,1991)。我々の研究の最終目標は、ニワトリBリンパ細胞でのみなぜ高頻度に標的組換えが起こるかを解明することにある。この最終目標は達成できなかった。しかし、DT40を使った遺伝子破壊実験によって、相同組換えについて以下の知見を得られた。(1)Rad18E3ユビキチンリガーゼが、非相同末端結合に関与する分子をユビキチン化することによって間接的に相同組換えを促進することを、遺伝学的手法によって証明した(Saberi et al.,2007)。(2)Ubc13E2ユビキチンリガーゼが、未知の分子をユビキチン化することによって相同組換えを促進することを証明した(Zhao et al.,2007)。現在、この未知分子を解析中である。(3)FBH1は、Bloomhelicaseと同様に、相同組換えの後期のステップを抑制することを遺伝学的に証明した(Kohzaki et al.,2007)。(4)DNA polymerase N(PolN)が、一部の相同組み換えに関与することを示した(論文準備中)。現在、PolNと他のDNA polymeraseとの機能的重複を解析中である。
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