研究課題/領域番号 |
17390126
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
小出 幸夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30126809)
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研究分担者 |
永田 年 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90275024)
内嶋 雅人 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20252174)
千田 金吾 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40197611)
須田 隆文 浜松医科大学, 医学部, 助教 (30291397)
青枝 大貴 浜松医科大学, 医学部, 助手 (10324344)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,020千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 720千円)
2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2006年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2005年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 結核 / ワクチン / レンチウイルスベクター / ケモカイン / T細胞エピトープ |
研究概要 |
この研究の目的はMPT51を用いて新規抗結核ワクチンを開発すること、及びMPT51のT細胞エピトープを同定することにある。1.第三世代レンチウイルスをベクターとした抗結核ワクチンの開発:MPT51防御抗原を発現するレンチウイルスベクターをBALB/cマウスに経気道免疫し、特異的CD8+T細胞の誘導をテトラマー法にて検討した。その結果、この免疫法により特異的T細胞が誘導されること、及びそのメカニズムを縦隔リンパ節、脾臓で検討し、明らかにした。また、この免疫マウスの結核菌の気道感染に対する感染防御能し、一定の防御効果を示すことを明らかにした。2.ケモカイン/MPT51融合ワクチンの有効性:MPT51をDCに効率良く取り込ませ、T細胞を感作するため、未熟DCに発現しているCCR5のリガンドであるCCL3とMPT51の融合蛋白ワクチンを作製した。まず、この融合蛋白ワクチンを発現するDNAワクチンを用いて、その有効性を示した。更に、融合蛋白そのものをアジュバントなしで免疫しその効果を検討した。その結果、この融合蛋白はテトラマーで検出できる特異的CD8+T細胞とエピトープ刺激でIFN-γを産生する特異的CD4+T細胞を感作することが判明した。3.MPT51のHLA拘束性T細胞エピトープの同定:ヒトのMPT51特異的T細胞を検出するため、HLAトランスジェニックマウスを用いて、T細胞エピトープの同定を行った。その結果、HLA-A^*0201拘束性エピトープは53-62の9-merであることが判明した。又、HLA-DR4拘束性エピトープは190-210に存在することが判明した。更に、ヒトの抹消血リンパ球を用いて研究を行った。その結果、(1)HLA-A^*0201をもつツベルクリン陽性健常者末梢単核球中にMPT51p53-62/HLA-A^*0201テトラマーに結合するCD8+T細胞が検出され、このペプチドがHLA-A^*0201拘束性ドミナントCTLエピトープであることが判明した。(2)細胞内IFN-γ染色によりCD4+T細胞がMPT51p191-202ペプチド存在下でIFN-γを産生することを確認した。このことはMPT51p191-202がHLA-DR4拘束性ドミナントT細胞エピトープであることを示す。
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