研究課題/領域番号 |
17390198
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
舟山 眞人 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40190128)
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研究分担者 |
金武 潤 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90326661)
境 純 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20431504)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 寝具 / 数的解析 / 再呼吸 / 呼吸シミュレーション / 乳児突然死 / 乳幼児突然死 / うつぶせ寝 / 人形実験 / 吸気酸素濃度 / うつ伏せ寝 / 人形モデル / 寝具環境 |
研究概要 |
本研究は、人形実験システムと数学的解析により、再呼吸現象を定量的に評価しようという試みである。実験用人形モデルは蘇生練習用の乳児人形、動物実験用人工呼吸器、二酸化炭素の定量供給装置及び麻酔用のカプノメーターからなる。一回換気量と呼吸数からなる呼吸条件は乳児の成長に応じて5種類設定した。人形を仰向けにして人工呼吸器を起動し、呼気終末二酸化炭素濃度が5.0±0.1%になるよう二酸化炭素の流量を調整する。その後、解析したい寝具環境に人形を置き、吸気二酸化炭素濃度(FiCO_2)を経時的に測定した。各測定は6回以上行い、その中央値を代表値とした。本シミュレートによるFiCO_2の推移は寝具環境を問わず急速な上昇の後、緩やかな上昇を経てほぼ一定の値を保つ形となり、長くとも数分程度で定常状態に達した。なお、このFiCO_2値は実際の生態におけるCO_2緩衝能は考慮していない。しかし生態には酸素緩衝能はほとんどなく、しかも数学的処理によって経時的なFiO_2(t)をFiCO_2から求めることができる。そして二酸化炭素の蓄積と酸素の減少は互いに密接な関係にある。一般に、柔らかい寝具であれば二酸化炭素の拡散性は低くなる傾向にある。しかし外観だけですべてを判断することはできない。ある寝具の元での呼吸環境の評価にはわれわれのモデルのような客観的な指標が必須と考えられる。そしてその指標を用いて、ガス拡散性の悪い寝具に顔面部が覆われていた際には窒息の関与も考慮すべきであろう。
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