研究課題
基盤研究(B)
(1)脱共役蛋白質(uncouphling protein(UCP))は、代謝的熱産生の特異的部位である褐色脂肪細胞(BAT)のミトコンドリア内膜に存在する膜蛋白質である。ATP産生を介することなく、エネルギー散逸を行う。ヒトでは熱産生のみでなく、摂食行動に関与する肥満のターゲット分子として注目されている。アルコール行動の異なる近交系マウスにおけるアルコールとUCP1mRNA発現の関係を検討した。生理的条件下における3近交系マウスのUCPmRNA発現について、C57BL/6J近交系マウスが最も低い発現量を示した。アルコール腹腔投与後のUCPmRNA発現変化では、C3H/HeJは8時間後、DBA12J系は、1,8時間後に有意な減少を示した。しかし、C57BL/6J系マウスにおいては、2g/kgi.p.アルコール投与において、UCPmRNA発現に変化は認められなかった。(2)グレリンは、胃の分泌細胞であるX/A-like cellで主に産生され、分泌されたグレリンは、血中ホルモンとして細胞内カルシウム濃度を増加させ、摂食行動亢進等の作用を示す。またレプチンはグレリン作用を拮抗させることが報告されている。アルコール投与によるグレリン量を検討した。アルコール投与により血中グレリン濃度は減少し、2〜4時間後に最低値を示し、8時間以降回復した。アルコール吸引マウス(アルコール依存モデルマウス)は対照と比較して減少しているが、アルコール投与により、グレリンは有意に増加した。アルコール飲酒者の食行動亢進が示唆された。
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