研究課題/領域番号 |
17390206
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
熊野 宏昭 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (90280875)
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研究分担者 |
山本 義春 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60251427)
吉内 一浩 東京大学, 医学部・附属病院, 特任講師 (70313153)
福井 至 東京家政大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10208928)
鈴木 伸一 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (00326414)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,940千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 840千円)
2007年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 臨床 / 人間生活環境 / 計測工学 / 制御工学 / 生物・生体工学 |
研究概要 |
本研究の目的は、心療内科に受診することが多い心身症やパニック障害患者などを対象にして、携帯情報端末による症状・気分・体動・心拍変動等の生態学的・経時的評価法であるEcological Momentary Assessment (EMA)を用いた「治療の科学化」(治療過程の科学的定式化)推進システムの開発を進めることである。 1、各病態の臨床データベースの解析 頭痛とパニック障害に対して詳細なデータの収集・解析を行い、computerized EMA (cEMA)を用いた病態評価の利点や、この方法を用いることによって初めて明らかになる病態メカニズムの特徴などが示された。 2.過程制御的な介入を行うためのアルゴリズムの開発と介入の実施 パニック障害の広場恐怖症状をターゲットにして、外出・乗車訓練などをする際の不安感の推移を5分毎にグラフ化し、フィードバックをすることで過程制御的な介入を行なうWindows Mobile携帯情報端末上で動作するプログラムを作成し、パニック障害患者4名に対して介入を実施した。その結果、高い有効性と介入過程の詳細なデータが得られた。認知行動療法による介入のためのセルフモニタリング手帳を用いて、うつ状態の強い大学生を対象に介入とデータ収集を実施した。その結果、思い出しによる方法の方が効果が大きいことが示された。 3.生態学的・経時的データ及び治療過程データの解析・解釈手法の開発 上記1の通り頭痛とパニック障害のcEMAによるデータ解析結果に基づいて、日常生活下での病態の評価や病態メカニズムの考察が可能になり、上記2では抑うつ傾向のある大学生と広場恐怖を伴うパニック障害患者に対する日常生活下での介入を実施した結果に基づき、EMAによる評価の必要条件(生態学的妥当性の最大化)と対比させた場合の、行動変容を可能にするデータ収集・フィードバック法の必要条件の一部が明らかになった。
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