研究課題/領域番号 |
17390209
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
東田 道久 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (20207525)
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研究分担者 |
松本 欣三 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (10114654)
小松 かつ子 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 教授 (50225570)
田中 謙 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (60418689)
東田 千尋 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 助教 (10272931)
小尾 龍右 富山大学, 大学院・医学薬学教育部(医学), 助教 (60401816)
後藤 博三 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 助教授 (40313598)
村上 孝寿 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 助手 (00377269)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,830千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 630千円)
2007年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
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キーワード | 和漢薬 / 補中益気湯 / BNIP-3 / うつ病 / 釣藤散 / M-CSF / 認知症 / 当帰芍薬散 / 和漢処方 / 記憶学習 / 両方向性調節 / 遺伝子発現変化 / C6グリオーマ / セロトニン / 抗うつ / ウイリアムズ症候群 / CSF / NG108-15 |
研究概要 |
和漢薬をプローブとして用い、動物および培養細胞に適応することにより、その和漢薬がターゲットとする機能分子を解明し、ひいては病態の新たなメカニズムの提唱・解明につなげることを目指して、本研究を行った。下記に示す成果が得られた。1)「補中益気湯」をNG108-15細胞に適応し、DNAアレイ解析を行ない、その後の詳細な解析によりうつ病に関連する可能性のある内因性因子BNIP-3を見出した。BNIP-3のmRNA発現は、各種抗うつ薬でも補中益気湯同様に濃度に依存して上昇した。2)「釣藤散」の認知症治療効果に着目し、認知症に関連する内因性因子の探索を試みた。IDE、ネプリライシンやα7ニコチン受容体などいくつかの因子が発現変化することが見つかったが、そのうちでM-CSFに着目し、その生理機能解明を目指した検討を行った。M-CSF mRNA発現は虚血単独でも上昇し、釣藤散はその作用を初期および低濃度で増強すること、その作用にはPKC系が関与すること、一方、高濃度では発現抑制に転じ、その効果にはcAMP上昇が関連し、おそらくはグリア細胞系の細胞機能に影響しているものと考えられた。このことより釣藤散は神経保護作用を有するとされるM-CSF発現上昇を効果的に補助し、その後抑制に転ずることで副作用発症を防いでいるのではないかと思われる。例えば一酸化窒素にも、血管拡張と細胞死という長短両作用があるが、和漢薬による「有効作用の単離」効果は、今後の課題として面白いであろう。上記以外にも本研究費により、3)「当帰芍薬散」がPCAP mRNA発現上昇ならびにプロゲステロン受容体mRNA発現抑制などの遺伝子発現制御を介して、最終的に女性ホルモン様作用を示すことや、4)5-HT2C受容体mRNA editingとその生理的意義に関する研究も行なった。
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