配分額 *注記 |
16,170千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 1,170千円)
2007年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2006年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2005年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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研究概要 |
99年同胞罹患対を用いた疾患連鎖解析にて,潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患感受性遺伝子が染色体6番短腕に存在することが明らかとされた(Am J Hum Gene, 1999).この染色体6番短腕(座位名:IBD3)の感受性領域は,約16Mbの広範なゲノム領域であり,直ぐに感受性遺伝子を同定できるほど狭い領域ではなっかった.そこで本申請者らはマイクロサテライトマーカーを(平均0.6Mb間隔)用いて連鎖不平衡マッピングを行い,さらにHLA,SNPをマーカーとして追加し,本疾患の感受性遺伝子座位を約0.3Mbまで絞り込むことに成功した.そこで、特定された0.3Mbのハプロタイプについてシークエンス及び相関解析を行い,潰瘍性大腸炎の感受性遺伝子を同定することを目的とした.その結果、Butyrophilin-like 2 gene、HLA-DRB1 gene,HLA-B geneが、感受性遺伝子候補として残り、解析した結果、最も強い相関を示した遺伝子はHLA-B遺伝子であった。またHLA-Bの中でも、HLA-B*52が正の相関を示していた。一方、HLA-DRB1遺伝子については、疾患感受性遺伝子ではなかったものの、潰瘍性大腸炎の病型に影響を与える疾患修飾遺伝子であったことが明らかとなった。またHLA-Bの各種対立遺伝子は全く潰瘍性大腸炎の表現型との関連は認められなかった。このことより、疾患感受性遺伝子はHLA-B、疾患修飾遺伝子はHLA-DRB1と考えるのが妥当という結果になった。
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