研究課題/領域番号 |
17390220
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (20244345)
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研究分担者 |
小船 雅義 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90336389)
宮西 浩嗣 札幌医科大学, 医学部, 助手 (60372819)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2006年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2005年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | C型肝炎 / 酸化的DNA損傷 / 肝発癌 / ゲノム / 8-OH-dG / 網羅的解析 / ChIP assay / 8-OHdG / 鉄 |
研究概要 |
C型肝炎ウイルス(HCV)の持続感染は、慢性肝炎から肝細胞癌(HCC)を引き起こすが、発癌機序は不明である。臨床的にHCCを発生する例は、炎症持続例や肝線維化が進行した例が大半であることが示されている。近年、慢性炎症によって惹起される発癌には、細胞内で生じた活性酸素種(ROS)による酸化的DNA損傷が関与することが想定されている。他方、C型肝炎の炎症増悪因子として肝細胞に蓄積した鉄の関与が注目されている。鉄はFenton反応等を介して・OHラジカル等を生成し酸化的DNA損傷を引き起こすことが知られている。我々はC型慢性肝炎およびHCCの肝組織中に8-OHdGが著明に蓄積していることを見出すとともに、潟血と低鉄食栄養療法を併用した除鉄療法をC型慢性肝炎症例(F2/F3grade)に約12年間行ってきた結果、炎症が改善するとともに肝内の8-OHdGの蓄積が解除されること、さらにHCC発生率が年率0.9%(対照群では3.9%)に低下することを見出した。これらの結果は、HCVによる肝発がん過程には鉄蓄積に炎症が加わって酸化的DNA損傷がより高頻度に起こる可能性を示唆している。しかし、その過程でどのような標的遺伝子が損傷(変異)を受けるのかは不明であった。さらにHCCを発症する患者では酸化的DNA損傷の修復系に異常が存在する可能性も想定される。本研究では、平成17・18年度の2年間で、C型肝炎の生検肝組織材料を用いて、ゲノムDNAのXbaI消化断片から、抗8-OHdG抗体を用いて標的遺伝子群を免疫沈降させ、PCRで増幅した後DNA arrayで網羅的に解析し、症例数を積み重ね比較検討した結果、複数の患者で共通して検出される106遺伝子を同定した。さらに、C型肝炎およびHCC患者の末梢血リンパ球から高分子PNAを抽出し、8-OHdG損傷のDNA修復酵素であるhOGG1およびMutyh遺伝子のSNP解析を行ったところ、後者のSNPがHCC発症と有意に相関することを見出した。
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