研究課題/領域番号 |
17390246
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
南学 正臣 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (90311620)
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研究分担者 |
宮田 敏男 東海大学, 総合医学研究所, 教授 (10222332)
稲城 玲子 (稲城 玲コ) 東海大学, 総合医学研究所, 助教授 (50232509)
花房 規男 東京大学, 医学部附属病院, 非常勤医員
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
2006年度: 7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2005年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | 虚血 / 低酸素 / 腎不全 |
研究概要 |
慢性腎低酸素モデルとしてWistar ratの腎動脈狭窄モデル(Goldblattのモデルの応用)の作成に成功し、腎皮質のRNAについて、コントロール(shamopeおよび対側腎)と比較してAffymetrixのGeneChipによる網羅的遺伝子発現解析を行い、慢性低酸素時に変動する遺伝子群を抽出した。 コントロールに比べ2倍以上に遺伝子発現が増加している遺伝子は、3日目で78個、7日目で188個であった。一方、発現が半分以下に低下しているものは、3日目で26個、7日目で48個であった。これらのうちいくつかの候補遺伝子について、我々の保持する独創的な生体内低酸素モニタートランスジェニックラット(特許出願番号2004-256245)における当該分子の発現の変化(定量PCRによる)とモニターラットのレポーター遺伝子の発現による低酸素状態の定量的評価の相関を調べたが、よい相関は確認できず、現在様々な腎培養細胞において低酸素刺激での発現の変化の確認を進行中である。 更に、並行して、同様の慢性腎低酸素モデルにおいて、腎臓から抽出した蛋白を2次元電気泳動し、これをコントロールと比較し、変動のあるスポットを切り出してMALDI-TOFF massにより蛋白を同定するproteomicsを行った。低酸素状態は酸化ストレスを誘導することが知られているが、慢性低酸素状態にある腎臓では、paradoxicalにCu/Zn-SODの発現が低下していることが示された。Cu/Zn-SODの発現減少については、蛋白レベルおよび遺伝子レベルにおける確認を行い、更にSOD-mimeticの投与により腎臓の慢性低酸素状態による障害が改善することを確認し、その機能的意義を明らかにした。
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